歌舞伎座 十月大歌舞伎『義経千本桜』

チケットをとっていただいて、連休中に再び歌舞伎へ。歌舞伎座さよなら公演、芸術祭十月大歌舞伎、夜の部、通し狂言『義経千本桜』です(長い(笑))。

Kabukiza1 東銀座の歌舞伎座は、建て替えまであと200日ほど。入れ替え待ちの時間に、記念写真を撮る人でごったがえしていました。

今年の初めに行った山下達郎さんのライブで、達郎さんが大阪フェスティバルホールの建て替えに触れていたのを思い出しながら、観劇。

「多くの人が立ったコンサートホールには、その人たちの汗や、思いや、気、その全てがホールにしみついて、ホールの魂となっている。それを簡単に壊すなんて、あってはならないことだ」。

明かりを透かして少しすすけたように見える天井や、役者や黒子のすり足で白い地肌の見える舞台の古い板、ちょっとでこぼこして光沢のある手すりなどを見ながら、つくづく達郎さんの言葉を噛み締めて共感しました。建て直しの際に、使える建材は使うと聞いていますが、外側だけでなく、なるべく多くのものを生かして建て直して欲しいものです。

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新皿屋舗月雨暈@国立劇場3月14日

何故かライブ三昧が続いています(6日・谷村新司さんと押尾コータローさん(感動で泣いてらした・・・)のショー、13日・ピンクフロイドのトリビュートバンドによるOff The Wallライブ。それぞれ国際フォーラムCとA)。書いておきたいーとは思いながら、花粉症真っ最中で基本だるい上、時期的な雑用に忙殺されてアップする気力までは残らない今日この頃。

今日は歌舞伎に行ってきました。珍しいので、がんばって書いておきます。

歌舞伎というと「興味はあるけど、セリフ、果たして聞き取れるんでしょうか?」「これ以上はまるもの増やして身がもつんでしょうか」という感じで、あんまり足が向かないのだけれど、券をお持ちの方のご好意に甘えて見に行ってきました。

Photo  たぶん、20数年ぶりの国立劇場。幕を見ても「おお!歌舞伎揚げ(→おせんべ)のあの模様ではありませんか!」というくらいの初心者(というよりアホ)客です。国立劇場は、落ち着いた、でも決して敷居が高くない雰囲気がとてもいいですね。席は一階、舞台に向かって右の通路横。とても見やすい席でした。欲を言えば、向かって左の方が役者が通る花道に近くて良かったんだけど、なんて。

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ミニシアターで“Glengarry Glen Ross”

昨日、今日と東京はものすごい強風でした!
yumemiさんのコメントに励まされて更新。

神楽坂のTheatre-Iwatoという収容100人くらいの
ミニシアターで、今日“Glengarry Glen Ross”という英語劇を見てきました。
Black Stripe Theaterという劇団の芝居でしたが、
役者さんが、とっても上手で楽しめました。
(役者さん全員が、この劇団に所属しているわけではないようですが。)

脚本は、もともと舞台用に書かれたデビット・マメットの作品。

登場人物はある会社の不動産会社のセールスマン達。
いい成績をあげないと、オフィスマネジャーからよい顧客情報(sales leads)がもらえない仕組み。
良い情報がないとますます成績も上がらず、
トップセールスの二人を除いてはクビになると言い渡されている状態。
病気の子を抱えて成績のあがらないレビーンLeveneという
セールスマンが、ついに顧客情報を盗んでしまう。という内容。

内容はとても地味ですが、
初演された83年にはピューリッツアー賞をとったとか。
92年に映画化されましたが、俳優陣は本当に豪華でした。

情報を盗んでしまうレビーンにジャック・レモン、
トップセールスマン(ローマRoma)にアル・パチーノ、
オフィスマネジャー(ウイリアムソンWilliamson)にケビン・スペイシー、
レビーンに顧客情報を盗ませるセールスマン(モスMoss)にエド・ハリス、
そして舞台にないキャラクター、本社役員にアレック・ボールドウィン。
(この役が舞台にないのが惜しい!)

映画は、本当に地味なんですが(しつこい)
一人一人演技が光っていたんです。

で、映画で予習して、楽しみにしていた今日の舞台。

個人的に気に入ったのは、ローマ役とモス役の役者さんの演技。
ローマ役は、アル・パチーノにも引けをとらない演技の上手さと
カリスマ性を感じさせてくれました。見ていて楽しかったです。
ウエブサイトの写真で見た時、そんなカリスマ性は感じなかったので、
(失礼!)本当にいい役者さんなんだと思います。

モス役も、エド・ハリスより存在感があるくらい。
取調べ室から出てきたアーロナウ(始め、盗みを持ちかけたセールスマン)に言う
“How ya doing・・・(Fine.)Uh-huh."なんて
なんでもないセリフも、
「お前、とうとう引き受けなかったよな。俺のこと垂れ込んでないだろうな」
みたいなウラのlineがちゃんと伝わってくる
凄みのある演技がよかったです。       

レビーン役の方の演技は、私にはちょっと不満。
映画のジャックレモンが上手すぎたんですね。ごめんなさい。
ウィリアムソン役は、上手かったけどちょっと優しそうで。
ケビン・スペイシーの氷のような、爬虫類のような
いやらしい演技が好きだったので。

でも、全体的にはとても満足でした。
今日の舞台にかかわった皆さん、いい舞台をありがとう!
このお芝居は残念ながら今日までです。

字幕のない(笑)英語劇を見るのは、
本気で聞き取る練習になっていいですね。
また機会があれば行ってみたいな。

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オルセー美術館展のことなど。

3月はろくに更新できないまま、もう4月。ちょっと積み残したことを書いておきたくなりました。

*****

3月の三週目の週末、上野の東京都美術館に「オルセー美術館展」を見に行きました。混んでいて入場制限までしていました。

パリのオルセー美術館には二回だけ行きました。そちらは何回でも行きたい大好きな美術館ですが、東京都美術館の今回の特別展は、印象派と呼ばれる人達の有名な作品を、まんべんなく数点ずつ展示しただけの印象。一応テーマには分けていましたが。ちょっと不満。

たとえば、モネの「ルーアンの大聖堂」。
これが一枚だけ飾ってあってもねー。などと思ってしまったんです。あれは、大聖堂に当たる光(の変化)を描いているのだから、何枚か並べられて、はじめて作品の意図が凡人(私)にも伝わるのに。せめて二枚は借りて来てほしいし。

こういう展覧会は、音楽でいえば年代別、一枚だけのコンピレーションアルバムを聴いている時のような感じです。総括的でいろいろ触れられて、その年代の雰囲気は伝わる。一つ一つもとってもいいんだけど・・・あれ?このアーティストはこの曲?・・・で、これ一曲だけなの?という感じ。

・・・もっとも、好きなだけ借りてきたら本場のオルセーがスカスカになってしまうわけで、この感想は限りなく「イチャモン」に近い(^^;)。関係者の皆さん、ごめんなさい。

ところで、私が好きな画家の一人、ロートレックの絵も『ポール・ルクレルク』が来ていたくらい。この絵もいいんだけど、オルセーにはコーナーがあったし、もっと持ってきてほしかったなあ(これはもう、極個人的なワガママイチャモン)。

*****

ロートレックといえば。

好きな画家を聞かれて、ロートレックとか・・・と、昔ある外国人に言ったら「えー、でも彼の絵は漫画(cartoon)みたいじゃない?」と、バカにしたように言われたことがあります。もともと私の好きなものは微妙に(はっきり)B級っぽいんですが、ロートレックもそういえばB級的な味があるかな。

彼の絵は、確かにかなり漫画的。表情がリアルで動きも感じるんだけど、なんとなく描きかけみたいな雰囲気がある絵が多いように思います。本当に描き込みたい人物や、人の表情だけ一生懸命描いて、あとは投げやりな感じだったり。同時代に同じくポスターもてがけていたアール・ヌーボーのミュシャの絵がどこまでも美しくて細部まで完璧に仕上げている印象なのとは対象的。

デザインも色も美しいけど、人の表情なんかはとてつもなくリアルで醜かったりするし、どこか全体的にふざけてる。ふざけているけど、なんとなく悲しい。でも、悲しくて暗いのに、全体的にはそれほど深刻そうじゃない。

ロートレック本人がたぶんそういう方だったのではないかと思うけれど、彼の絵には深い悲しみを知ってる上での明るさみたいなのを感じる。逆かもしれないけど。

そんな彼の絵の「まあいいじゃない、人間も人生も一面的なものじゃないよね?」的な雰囲気が好きなのかなあ

今回来ている『ポール・ルクレルク』は、かなりまともな?絵です。タッチも青い色も好きですけど。
*****

オルセー美術館展は4月8日で終わります。東京では桜もすでに散り始め、今しかない!という感じだし、上野も東京都美術館も混んでるだろうなあ。

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フンデルト・ヴァッサー展

仕事帰りに日本橋三越のギャラリーへ。
「フンデルト・ヴァッサー展」。
ウィーン生まれの画家(1928-2000)です。

色彩にあふれ、波や渦、しずくなど曲線を多用した、具象と抽象の中間くらいの絵や版画。
黒が好きだったそうで、額縁の多くは黒一色です。

決して好きな絵ではないけど、何かひかれるのは、この人の描くものが「退屈」の対極にあるからかなあ。

日本の木版に魅かれたそうで、日本の木版の技術者に依頼して作った版画が何点もありました。
これらの版画は、フンデルト・ヴァッサー(本名ではなく、ドイツ語で「百の水」の意味)の意図で、
依頼した日本人彫師・刷師の名前や日本語のタイトル、色見本などが画面に一緒に刷り込まれています。
本人の手だけによる余白のない他の絵と違い、余白が新鮮で、色見本や漢字のタイトルもそのままデザインとして絵に溶け込み、クロスカルチャーの魅力がありました。「百水」というハンコも押してあってかわいい。

出口付近で45分の記録映画を流していました。今日もかなり疲れていたので、座って休むのが目的で腰掛けていたのですが、彼の愛した水面を見ていたら、不意に展示してあった絵が素直に心に入ってきました。水面の細かい波にゆれる心象風景や自然。彼としてはすごく自然に、心の水面に写ったままを描いているんだなあ。

「私の絵は売れなかった。あげると言っても、だれももらってくれなかった。私の絵は変わりすぎていた。」というご本人のコメントは笑えました。そのうち人気がでて、描くのが追いつかなくなったと言っていましたが。
裸で水辺の近くでデッサンをしていたりと、冷静に見ると単なる変わったおじさん(笑)。
彼の側から見ると、とんでもなく孤独で、とんでもなく自由な魂を持った人。

こんな人もいるんだなあ。こんな生き方もあるんだな。
なんだか疲れがとれました。

波と渦に「インスパイア」されて(?)ペイントでお絵かき。

2
Kage

無目的、無意味なことをするのって案外癒されます(笑)。

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東京国立博物館は歴史的お宝ざくざく。

日曜日、上野の東京国立博物館を見てきました。ここは、なんてったって1872年に開設された日本初の博物館。普通に見学できるだけでも本館、平成館、東洋館、法隆寺宝物館があり、見学は一日がかり。

ルーブル美術館や大英博物館じゃないけど、見終わる頃には国宝の山を見てもどうでもよくなっちゃうほど疲れるのが難(←もちろん、そうじゃない方もいると思います(^^;))

「中国国家博物館名品展~悠久の美~」の券をいただいたので、平成館から。平成館には初めて来ました。天井が高くて、立派な建物です。ここにはゆっくり休憩できる(飲食可)スペースもあります。

中国の新石器時代から五代までの展示では、思ったより日本の古代文化との違いを感じました。シルク・ロード文化というか、西域とのつながりがツボや金や青磁、人形(動物や兵よう)の顔などに感じられるんです。

・・・なんてわかったように言ってますが、実際は子どもと「紀元前4000年だって、古いね」「でっかいね~このつぼ、使うの大変だったろうねぇ」「おもしろい模様~」という程度の会話で、さらっと見てまわりました。

背中に取っ手のようなものをつけた座った人形もありました。
その前でのわが家族の会話。
「この背中の突起の意味についてはいろいろな説があります、だって」「これは、どう見てもゼンマイを巻くネジだね。焼き物のように見えて実はゼンマイ仕掛けなのだ」「違うよ、持つところだよ」そこで息子が「ちがうよ、これは、お○らだよ!」家族だけでなく、ちょうどその展示を見ていたご夫婦が思わずふきだされてましたが(済みませんーー;)そう言われてみると、そういう風にしか見えなくなります。案外当たってるかも(^^;)。

平成館には他に、ニュージー・ランドのマーオリ人の工芸品や彫刻など「マーオリ ー楽園の神々ー」の展示もありました。人の彫刻はモディリアーニの細長い顔みたいな感じ。ということは、マーオリ人の彫刻のデフォルメのしかたや力強さが、アフリカ彫刻的ということになるのかな。
顔に彫刻(刺青というより彫刻)をしていた人たちなのだそうです。展示室にマーオリの独特の管楽器の音が響いていて、娘はちょっと怖がっていましたが面白い展示でした。

以上二つが特別展。

平常展については詳しく書きませんが、本館も法隆寺宝物館も、「日本史」の教科書や資料集で見たようなお宝の本物が、ザクザクあります。

たとえば、「ムンクの叫び」が「シェ~」をしているような、「踊るはにわ」の本物とか!

高床式倉庫や狩をする人が線画で書いてある、あの「銅鐸」とか(息子は「あ、どうた君だ!」と言っていましたが・・ーー;)。

きれいな顔した「武人埴輪」の本物とか!

宇宙人メガネみたいな目をした土偶の本物とか!(足が一本ないのは、「休憩中」で展示されてなくて残念でしたが)

そう、派手派手な火炎縄文土器とか!

(・・・って、土偶や埴輪みたいなのばっかり・・・。)いえ、わかりやすいかと(^^ゞ)

とにかく「国宝」「重要文化財」だらけで圧倒されます。本館はずっと、イタリア?人のツアー客の波に呑まれた状態で見学することになって、ちょっと言葉酔いしました。平常展は、けっこう外国人が多かったです。

東洋館は「ミイラ」だけ見て、館内を「競歩」。そこで閉館。

いい運動、いい歴史の復習になりました。年に二回無料の日(今年は5月18日と9月17日)もありますので、行った覚えがないという方は、是非一度お運び下さい。たまには面白いです。

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ぐるっとパス2006 ミュージアムグッズ

何度も書いていたように、9月と10月に「ぐるっとパス」でせっせと「東京観光」いたしました(笑)。

このぐるっとパスには、実はスタンプラリーがついてました。2ヶ月の期間中に20ヶ所分集めたスタンプを事務局に送ると、2ヶ月ごと50人にミュージアムグッズがプレゼントされるんです。

がんばります!ということで、ぴったり20施設行きました。

・・・そんなに頑張る人、かつ暇人が大勢いるとはとても思えないので(笑)送ってみました。

やはり。ミュージアムグッズ、届きました(^^)/。

Vfsh0219

ルノワールのシリーズです。ポストカード三枚、一筆箋、ボールペン、ミニチュアイーゼル、クリアホルダー。

イレーヌ・カーン・ダンヴェルスは少女の無垢な美しさに満ちていて好きです。ちゃんと使っちゃいます。嬉しいです。

忘備録に、行けた20施設のリスト。

上野エリア

国立科学博物館(南方熊楠)

国立西洋美術館

下町風俗資料館

恩賜上野動物園

皇居周辺

科学技術館

相田みつを美術館(開館10周年記念特別企画)

ブリジストン美術館(オーストラリア展)

山種美術館(花鳥の歌)

目黒・港エリア

東京都庭園美術館(旧朝香宮邸のアールデコ)

東京都写真美術館

目黒区美術館(浅井忠門下の素描展)

松岡美術館

大倉集古館

泉屋博古館

世田谷・新宿エリア

損保ジャパン東郷青児美術館

両国・深川エリア(職場からは一番近いのに今回行けず)

臨海エリア

日本科学未来館

パナソニックセンター東京・リスーピア

多摩エリア

府中市郷土の森博物館

府中市美術館(親子鑑賞特別企画)

井の頭自然文化園

・・・よく回ったと自分でも感心(笑)。また買いたいけど、あの目まぐるしさを考えるとしばらく手がでないなあ(って、しつこいようですが、3,4施設も行けば元はとれるんです。念のため)。

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ぐるっとパス総括編。

ここ二ヶ月、ぐるっとパスの有効期限をにらみながら、息もつかせぬ日々を過ごしてまいりました。

やっと最後の週末。といっても、子供の行事やぐるっとパスで先週息切れして「もう今週は家にいよう!」ということになっていたので・・今日は井の頭文化園だけにしておきました(って結局行ってるし)。井の頭文化園の彫刻館には初めて行きました。Vfsh0166
平和祈念像をつくった北村西望さんの彫刻が集めてあるんです。これは知りませんでした。かなりの点数の展示に、アトリエまで移転してあります。大きな平和祈念像もあるので、一見の価値があります。

Vfsh0164
先週末は土曜の夕方都立公園で御近所テニスをしたり。

Vfsh0162日曜はゆりかもめを使ってお台場に行きまして、

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日本科学未来館でアシモ君に会ってきたり。楽しかったけど疲労はピーク。
Vfsh0165_1

ぐるっとパスは2000円。
入場券は300円くらいから1000円くらいまでなので、本当は4、5施設も行けば元がとれるんです。

だから、無理して頑張らなくてもいいのです。

でも、ワタクシ、幼少~バブルまでは「根性努力・オモイコンダラ」の時代に生きてましたし、現在は「お得なものは逃しちゃならない」立場の主婦ですので??本当に頑張りました(偉くない。)

お台場では、パナソニックのリスーピアのおねえさんに「わあー。よく回られましたね!期限まで20施設行きそうですね!」って褒められちゃいました(^^)ゞ照れるわー(←いえ、褒められてませんから。)

平日も、職場を3時に出て目黒区立美術館に走り、そこから目黒駅に走って戻り、自宅の最寄駅から家に走り、予約の病院に滑り込みセーフ!なんていう余裕のない日々。よく頑張った。自分をほめたい。(だからそんなに頑張らなくてよい。)

さて。ぐるっとパスを2ヶ月使った感想です。

東京近郊に住んでいる方なら、まず何も考えずに一回買ってみるといいです(爆)。
近いから、いつでも行けると思って全然行かない・・・という場所、ありますよね。ぐるっとパスを持って、都内七つのエリアを回っていると気がつきます。あれ、これっていい東京観光じゃない。長いこと行ってなかったところもあったなあー。東京っていい所だねー。それに案外安く遊べるね。って。

2ヶ月ありますから、元がとれないことはないのでは。企画展に入れる施設(22箇所)なら3つ行けば元がとれます。お子さんのいらっしゃる方も、動物園、庭園、科学館などもたくさんあるので、けっこう楽しめると思います。

使えない、と思うのは企画展の割引券。
前売りを買った方が安かったり、ネットの割引券と同額だったりで、全くお得感がありません。同じ理由で、大きい美術館の企画展にいろいろ行くのが目的の方には、お勧めできません。割引券はつけなくてよし(断言)。

そのかわり・・・有効期限を、せめて3ヶ月にして欲しいです。平日、時間がたっぷりある方ならともかく、社会人はたぶん行く施設の数は変わらないと思うんですけど。

さて、今年も年末まで2ヶ月程。ぐるっとパスは終わったけど、まだまだ体力勝負です(笑)。

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青山劇場で『奇跡の人』を見る。

六弦六夜以来の青山劇場。

14日、土曜日。家族で『奇跡の人』の6時半の回を見に来ました。特別な期待があったわけではなく、たまたまB列(5列目)という、見やすい席をとっていただけたので。

予想以上に感動しました。

アニー・サリバン役は今回田畑智子さん。1986年から2003年までサリバン先生をつとめたのは大竹しのぶさんだったから、かなりプレッシャーがあったのでは。少し前の読売新聞には、劇のオファーがあった時には、てっきりヘレン・ケラーの役だと思ったというようなことが書いてありました。多少早口が聞き取りづらく一本調子なところがあったかもしれませんが、最後にはそれを忘れさせてくれるような気迫と瑞々しさのある演技でした。歌も演技もそうですが、最終的には上手いか下手かではなくて、人を引き込む魅力があるかどうか。田畑さん、良かったです。

ヘレン・ケラーの石原さとみさんも、映画などを見て勉強したのではないでしょうか。同じく魅力がありました。

お母さん(ケート)は小島聖さん。こんなに背の高い人だったのかって、ちょっとびっくり。清楚な美しさで、表情の演技も上手でした。

男性はお父さん(アーサー)の梨本謙次郎さんも義理の兄さん(ジェイムス)の山崎裕太さんも、声がすごくよく通って聞きやすかった。軽薄そうに振舞っているジェイムスの悩みも山崎さんはうまく表現していました(注:10日にアップした時、お名前が逆でした。訂正しました。ごめんなさい)。

あ、それから犬が素晴らしい(笑)本当に賢くて性格のいい犬です。名前がわからなくてごめんね。この犬だけでチケットのうち1800円くらいの価値ありです(笑)。

演出面。シリアスな中にも、動きなどで笑いをとっていて、またサリバン先生の回想もうまく入れていてソツがないです。ただ、つまらないことですが、使用人の黒人役が「日焼けした日本人」くらいのドウランの色だったので、初め近所の貧乏な人かと思ってしまいました(←私が鈍すぎるだけ??)。どうせ「白人」役も日本人にしか見えないんだから、「日焼けした日本人」に見えるドウランを塗るくらいなら、服装で使用人であることを印象づければいいんじゃない?とすら思いましたが・・・。

さて、『奇跡の人』を映画(テレビ)で過去に何度か見た時は、障害を持った人への教育という特別なテーマとして考えていました。改めてこの芝居を見て、もっと広く子供を育てていくということの大変さや心構えや苦悩の問題が大きく心に迫り、サリバン先生やアニー(お母さん)に共感していました。

実際3幕目では、方法は違ってもヘレンに対して共に真摯に向き合おうとしているサリバン先生とアニーの心情に打たれて、涙がぼろぼろ流れっぱなしに。「教えるのはむずかしいんです。でも、甘やかすのがこの子のためになりますか。」そうだよね。そうなんだよ。「でも、私はこの子を愛しているんです。」そう、とにかく子供は大事なんだよ。自分の子供一人をはさんで、夫も泣いてました(←もっともこの人は映画なんかでもすぐ泣くのですが^^;)

終わったのは10時。通路で、ウチの下の子と同じ歳くらいのお子さんを連れていたお母さんと目が合い「いやーちょっと油断して(こんな時間になると思わなくて)連れてきちゃいましたよねー」「でも本当に良かったですねー」「映画とも違う感動がねー」なんて、お話。どちらの子も「おなか空いたー」なんて言っていて、苦笑しました。

お芝居は、本当~~に久しぶりでした。知り合いが出た小さい英語の芝居は、六本木のアメリカンクラブに5年くらい前に家族で行きました。でも、大きいのは中井貴一が出ていた『陽だまりの木』か、天王洲アイルでやった『サンダーバード』か、どちらかが最後にみた芝居(どっちにしても13、4年前!!)。

やっぱり、なんでも生はいいです。

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ぐるっとパスの週末。上野編その2。

Tonbo 先週降り続いた雨が土曜日にやっと上がりました。

土日、東京はピーカンの快晴でした!

連日のテレビ『24シーズンⅣ』の録画を見るので寝不足なのと(自分のせい)、土曜は子供のイベントで朝から夕方まで外に出ていたのでかなり疲れてますが・・・。

写真は、土曜の秋晴れの中、強風に飛ばされそうになり(ビビり)つつ頑張っている(?)トンボ君。

トンボ君を見習って私もがんばろ!(脈絡なし)

というわけで、日曜、再びぐるっとパス持って家族で上野に行ってきました。

今日のメインは国立科学博物館。といっても、企画展のミイラではなく常設展。体験型の展示もありますが、どちらかというと見学型が多いです。

B3階から、地上3階までの新館Vfsh0154は、みどころ満載で、ゆっくり見たら3時間以上かかります。

恐竜の骨の展示や、上野のパンダを含む大型哺乳類の剥製たち、牛やくじらの内臓の展示など、巨大なものも多数。

かと思うと、虫眼鏡をつかわないとわからないような小さいの虫の無数の展示もあったり。

これは、3階の発見の森で、子供が穴から出てきたところです。

Ana 今はみどり館の一階で南方熊楠の展示もしています(11月26日まで)。熊楠については、水木しげるが書いたとてもわかりやすい漫画があるんです。私はその漫画を読んだのがこの天才科学者を知ったきっかけでした。展示では、採集物のコレクションや、直筆の日記、井上馨が発行した渡航許可書などが見られて興味深かったです。

今日のおまけは、国立西洋美術館。といっても、企画展のベルギー王立ではなく、常設展(そればっかり)。

でも、ここの常設展のコレクションはすごく充実してます。好きな絵がたくさんあるのですが、いつも企画展のついでだったりして疲れていてあまりじっくり見られません。で、今日も疲れていて、さらっと見回っただけ(笑)

常設展は写真をとってもいいんですよ。でもアップしていいかは別問題なのかなあ・・・といいながら、おそるおそる藤田嗣治だけ。

Vfsh0156 これもかなりいい絵なんです。ガラスで光っちゃってますが。

まっすぐ帰ろうとおもったけれど、前回アメ横のおもしろさに目覚めた子供のリクエストで御徒町へ。

まぐろと、明太子と、舟和の芋ようかんを買って・・・ついでに東京駅で東京バナナを買って(これは初めて買って)帰宅。

Gurustaぐるっとパス、アップしていないところも含めて今のところ13箇所回りました!まだ期限までがんばります(笑)

9日はようやく、というかあっという間に、というか押尾コータローさんの調布(^^)(^^)(^^)(^^)。

人生、気力と体力でおま。

・・・体力回復のため、寝ます(と思ったら、夫が押尾さんのDVDを見始めた・・・うう、寝られなくなる!)

ほな!

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都民の日。その2.東京都写真美術館、損保ジャパン東郷青児美術館

恵比寿ガーデンシネマのある、恵比寿ガーデンプレイスは、出来て12年目の比較的新しい東京の顔です。

アクセスは恵比寿駅から400メートルのスカイウォーク(動く通路)で快適。スタイリッシュな建物と広い空間でまとめた『大人の場所』です。ガーデンシネマ、東京都写真美術館、三越、恵比寿ビール記念館などがありますが、ごみごみしておらず、落ち着いた雰囲気が魅力です。

『カポーティ』の初回が11時45分からで、発券してもらったのが10時半ごろ。時間があったので、真向かいの東京都写真美術館へ行ってきました。ここも無料でした。せっかくぐるっとパスがあったのに(笑)。

一階は「ポスト・デジグラフィ」。デジタル表現の写真や、それ以前のデジタル表現につながっている解析的な手書きの図などの展示がありました。マウスを動かすことでミロのビーナスを立体的に見ることができたり、絵つきの感想をPC画面上に指で描いたりできるものもあって楽しめました。入り口には森村泰昌さんの巨大な「Mother(Judith)」という作品が2枚。剣を持った中世風の女性の下に、男の顔がある構図ですが、2枚目は女性の顔とコスチュームがキャベツなどの野菜に変わり、男の顔がジャガイモになっていて・・・意味はわかりませんが迫力があって笑えます。

二階は石内都さんのmother's。昨年の第51回ヴェネチア・ビエンナーレ日本館で催された展覧会の作品に、新作を加えたものだそうです。亡くなる前のお母さんの体の部分と、遺品を淡々と写真にしたもの。母親が亡くなった後で、遺品を見ている子の目線を伝えているように思いました。ここでは、3時からの、石内都さんの講演チケットも配っていたけど、待ち合わせがあるので断念。

三階。HASHI[橋村奉臣]展。個人的にはいちばん好きでした。というより凡人にはわかりやすい写真です。ヨーロッパを写した版画的なモノクローム写真『未来の原風景』と、超高速のスピードライトで写した、カラフルな静物『一瞬の永遠』の2部構成になっています。全く違うタイプの写真ですが、どちらもスタイリッシュな写真が並んでいます。乾杯してワインが飛び出しているグラスなど、水の形に語りがあって素敵でした。ヨーロッパの写真はフォロ・ロマーノなど、懐かしいものがありました。

無料にもかかわらず空いていたので、一時間強でちょうど見終わって、カポーティを見ました。カポーティを見終わると、広場ではJ-wave(FM局)のイベントでボサノバコンサートをやっていました。ゆっくり聞きたかった・・・。それに、ここの三越はウインドショッピングしても楽しいし、本屋さんも洋書がたくさんあるし。新宿で家族と待ち合わせたのを軽く後悔。

新宿では、損保ジャパン東郷青児美術館の前で家族と待ち合わせ。60億だかで買ったゴッホの『ひまわり』がある美術館です。現在やっているのは『ウィーン美術アカデミー名品展』。レンブラントやルーベンスなど、17、18世紀から19世紀はじめの絵画。ここは意外?にも夫のリクエストで行きました。こちらも「お客感謝デー」ということで無料にしていて、入場待ちの列が出来ていました。

ルーベンスの『三美神』など本当に美しかったです・・・が、どちらかというと19世紀末の西洋画や現代日本画などが好きなのと、人が多すぎたのとで、ちょっと印象がうすいです(ごめんなさい)。でも子供達は、ぶどうやレース、ビロウドの服などの質感や、雲に写る日の光などに「すごーい。近くで見ると、ただの絵の具なのに」と感心していました。よしよし。

ゴッホの『ひまわり』も堪能し、このあと、ハルクで少し買い物して帰宅。土曜は夕飯が外食で、日曜夕食はごはんだけはタイマーセットでおかずはデパ地下のお惣菜(^^)ゞ。

いいの。休みの日は、たまには主婦も休みなの(たまか?)。

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10月1日都民の日。その1『カポーティ』をやっと見る

10月1日は都民の日。毎年都内の市・都立の学校がお休みになります。

無料になる都の施設もたくさんあるのですが、都内の職場がお休みになるわけではないので、いつもは使いにくい。今年のように土曜日と重なって大人も休める人が多い都民の日は、どこもにぎわいます。

おまけに1日は映画の日。ここで何度も書いているように、映画『カポーティ』の公開を楽しみにしていた私としては是非とも行きたい。現在東京で『カポーティ』をやっているのは日比谷と恵比寿ガーデンシネマだけ。でも子供と見る映画ではないし。

結局、恵比寿ガーデンシネマの初回は私だけ見に行って、あとで新宿で家族と待ち合わせることになりました。恵比寿のガーデンシネマは、都内の映画館の中でもイチオシです。椅子がいいし(体の大きい人には少しせまいかもですが)、来館順の番号スタンプで入場が整然としているのも好き。ガーデンプレイスの雰囲気もいい。

『カポーティ』は期待にたがわず、シーモア・ホフマンの演技のうまさを堪能しました。脇役の人たちもみな存在感がありました。役者が大根だったら成り立たない、重い映画。公開まで長すぎたので、私の場合「予習」しすぎて、内容を薄く感じてしまいましたが・・。『冷血』とジェラルド・クラークの『カポーティ』の伝記の内容全てを2時間に期待するのはフェアじゃないですね。

映画を見て、カポーティの人格や心理がわかりにくかったと感じた方もいらっしゃるかもしれません。でも、そのわかりにくさ、つかみ所のなさは、カポーティ関係のどの本を読んでも、最後まで残るわかりにくさなんです。本当は何を考えていたのか?本当は(内面的に)どんな人だったのか?実際にはどんな魅力があって、一時は社交界の花だったのか?

きっと、その場その場では真摯に人に優しくしたり、本気で人を愛し、つくす性格だったのだろうと思います。その反面、生来の空想壁(嘘をつくというより、物語を作る性癖)や徹底した利己主義や、感情に身をまかせたりする性格があり、それが外から見るとアンバランスに見えるのでは。そういう人格形成に、幼少期の母親との関係があるのも、映画の中ではうまく触れていたように思いました。

自分に似た内面を持つ殺人犯ペリーと親交を深めることで『冷血』を書き上げ、その死刑に立ち会ったことがカポーティの内面を崩壊させ、作家生命を終わらせたように映画では描かれていました。実際は、アルコール中毒や薬物中毒はその数年前の母親の死からひどくなっているように見えます。『冷血』も世間の評判にはなったものの、期待していた文学賞などは全くとれなかったこと(ハーパー・リーの『アラバマ物語(To kill a mockingbird)』はとった)などもカポーティの失意の原因だったようです。映画だけ見ると、あれだけで何も書けなくなってしまうということに疑問を感じるのではないかと思いました。

さて、実際のカポーティ本人が簡単に見られるのは、『名探偵登場』という映画の中です。晩年のカポーティが、死ぬ大富豪役を演じていますが、まるで印象に残っていません。だいぶ前にテレビで見たのは覚えていますが、「つまらなかった」記憶しかない・・・。Tutayaでビデオを借りるかどうか思案中です(DVDはないだろうなあ)。

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ぐるっとパスの週末。上野編。

空のきれいな週末。上野へ行ってきました。とりあえず写真でアップします(^^;)

Vfsh0128_1 ひさびさの西郷さん。これは、学校で歴史を勉強した、子供のリクエスト。

何十年か前に見た時は(^^;)、ハトのフンで、お顔がすごいことになってましたが・・・今日は比較的きれいでした。

西郷さんも、秋の上野を楽しんでいるよう。りりしく見えます。

Vfsh0132 不忍池(しのばずのいけ)の蓮池。みごとです。

この蓮池の角にあたるところに、台東区立下町風俗資料館があります。

大人300円(ぐるっとパスがあれば払わなくてOK)。小中高生100円。

全然期待していなかったのですが、けっこう楽しかったです。一階は駄菓子屋さんの家屋と、下駄の鼻緒やさんなどの建物の一部。靴をぬいで上がれて、写真もOK。

060924taito_1 Vfsh0134_1 二階は、昭和十年代ごろから、昭和40年代ごろのイメージの番台や家屋の一部、そして生活用品など。

子供のおもちゃもあって、しかも遊べるので子供も退屈しません。

二階の展示を見ながら、

「母親の池袋の実家こんな感じだったぞ」「うんうん、父の阿佐ヶ谷の実家もこんな感じだった。」「あー。こんなゴミ箱子供の時使ってたかも。」

「ハクキン懐炉!小さい時父親がベンジン入れて使ってた!」「あ、この足踏みミシンまだ実家にある!」「知ってるよ、おばあちゃんがちゃんと使えるって言ってたよ」

「千人針。親から聞いたけど、本物は初めて見た。」「私もたぶん・・・でもこれがあるってことは、無事に帰ったんだね。よかったね。」

「何だこれ?ふんどしのかわりに締めるベルトだって。あはは。」自分や親の時代と重なっているので、話がはずみました。うるさかったかも(^^)ゞ

入館者は、日本人と観光の白人の数が同じくらいいる感じでした。英語の観光案内のお勧めスポットか何かなのかもしれません。安い、というのも大きいのかな。

弁天島を見て、遠回りで上野動物園の西園へ。都内の小学生は無料、大人は600円です(ぐるっとパスで支払いなし)。ここは子供二人がまだ小さい時に来たきり。多摩動物公園の方が広々していて好きだったのですが、久しぶりに来てみると、歳のせいか上野の方が疲れなくていいかもなんて思ってしまいました。夜の動物を見せる館なんて、昔あったっけ。

動物園でお弁当を食べてから、閉館近くまでせっせと見て歩きました。

060924ame帰りがけには、アメ横から御徒町へ。この通りを子供に見せてみたかっただけなんですが。いつもながらすごい人出。

はー。今日もよく歩いた。

写真は、私が家へ帰って、パンダのリンリンに変身してくつろいでいるところ。

060924panda

くつろぎすぎだぁ。

(失礼しました。)

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ぐるっとパスの週末。北の丸編。

ぐるっとGuruireパスのホルダー、仕切りの部分の下に、ユザワヤで40円くらいで売ってるファスナーをつけてバージョンアップ。 そこにシャープペンを一本入れて、今週末は北の丸周辺に行ってきました。

飯田橋 ⇒ 靖国神社 ⇒ 山種美術館 ⇒ 北の丸公園(お弁当) ⇒外側から工芸館 ⇒ 科学技術館 ⇒ 飯田橋

という、「遠足」です。

靖国の軍事博物館、「遊就館」の玄関ホールは無料。子供達は始めて見るゼロ戦の展示などにちょっとビビリぎみ。

ここで多くは書きませんが靖国に関しては二つの気持ちがいつもあります。

一つは「戦争中、特に若くして亡くなった人たちは本当に気の毒だった。彼らが、日本という国や同胞を守ろうとだけ考えて亡くなったことは覚えておいてあげたい。そして自分が日本人であることは大切に思いたい」。

もう一つは「アジアの戦地になった地域(国)にとっての戦争中の日本は、一番控えめに言っても彼らのプライドを踏みにじって、多くの犠牲を出す結果を招いた。日本が拡大主義や戦争に向かわざるを得ない状況になった背景を歴史として学ぶことは当然としても、日本人は彼らの視点や感情を一旦はきちんと理解する努力をして、その感情に向き合うべきだ」。

どちら片方の視点を欠いた議論も(どちらも共感を持てる部分が自分にあるのですが)疑問があります。

歴史に関しても、現実に関しても、アレルギーみたいなのは持ちたくない。

かなり脱線。

九段坂上から、イタリア文化会館の真っ赤なビルを通過して、山種美術館へ。のんびり日本画鑑賞。24日まで、「花鳥の詩」という企画です。上村松皇の白孔雀、いいなあ。

Kitanomaruki

千鳥ヶ淵の交差点から半蔵濠の間、北の丸に向かう道に入ったはじっこにあった木です。面白いでしょう。探してみてね。

関東の人なら、都心は案外緑が多い・・・というのはご存知だと思いますが、初めて東京に来た人には(日本人、外国人を問わず)都心の緑の多さは結構驚きのようです。

Kitanomarumiこれが、東京の真ん中の風景ですからね。

Vfsh0123 東京国立近代美術館・工芸館は外からみるだけで、今日は入りませんでした。

いい建物ですよね。1910年に近衛師団司令部庁舎として建てられたもの。工芸館になったのは、1977年からだそうで。

ようやく、北の丸公園。

Vfsh0124 これもご存知と思いますが、江戸城の「北の丸」の公園・・・つまり皇居の北側の公園です。散策にはすごくいい。

つくつくほうしが鳴いて、少しむこうにはトンボがうじゃうじゃ飛んでいて、上空をカラスが舞い飛ぶ中、持参のお弁当(← この辺、しっかり貧乏くさい(笑))。

体力のない娘は、すでに「足が痛い~」と言い始めていたけれど、ここで元気回復。しかし暑い日だ!

さて、本日のメインイベントは科学技術館。ここは何年ぶりだろう。

3Dシアターや、2,30分程の講演や実験ショーがたくさんあって、どれを見ようか迷うくらいです。ここはぐるっとパスがあれば大人は無料。4歳以上の子供は250円ですが、インターネットで50円の割引券をプリントアウトできます(大人は600円が500円になるんだったかな?何人かいるときはプリントしていくとお得です)。

子供の200(250)円はとても安いです。2階から5階までの間に、何もわからない小さい子でも遊べるところが沢山あるし、大人でもすごく勉強になることがいっぱい。おまけに「昔からあるよねー」的な印象があるので?そんなに混んでないのもいい。休憩のいすもテーブルも各階にあって、適当に休めるので、穴場のお勧めスポットかも。

結局、閉館の4時50分まで、3時間くらいここにいました。

めずらしい写真を一枚だけ。科学技術館の女子・・・の洗面所です。

Kagiwc_1  え?実験室!?っていう、ナイスなデザイン。

3階だったか、4階だったか忘れましたが、竹橋の科学技術館に行ったら、ぜひチェックしてみてくださいね。おっと、女性限定。

(夫と息子の入った男子・・・のデザインは「全然ふつうとかわらなかった!」そうですが、「他の階のことはわからない。」ので、この次の機会にチェックしてみるそうです)。

ほんとうはすぐ近くの東京国立近代美術館(藤田嗣治展を見に行ったところ)にも行こうかと思っていたのですが、半端になるのであきらめて、帰宅。

よく歩いて、いっぱい汗をかいた一日でした。さて、次はどこに行こうかな(^^)。

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「ぐるっとパス」ホルダー作成

「ぐるっとパス」を買ったところでいただいた封筒から、パスがはみ出すのがいやで。ちょうどいい大きさの入れ物がお店で見あたらなかったので、「ぐるっとパス」ホルダーを作ってみました。

って、ただの袋ですけど。

Vfsh0119 Vfsh0120_1

地味(^^;)。売り?は、中仕切りがあること。中仕切りは二つ折の布なので、下から硬い材質の板を入れて縫ってしまえば、コンサートのチケット入れにも最適!(自画自賛)

昨日は布の上に「ぐるっとパス」を乗せて、適当に作ったのですが、アップするために採寸しました。では、作り方。

材料: 

布(写真は100円ショップで買ったデニムの四角いはぎれ。それで3つは作れます(作らないけど))。糸。 ホック2つ。中仕切りに入れる板(8.5×21.5くらい)古いクリアホルダー2枚重ねて切るなど、お好みで。なくてもいい。)

道具:

ミシン(なければ、針一本。)

作り方:

① 布を26cm × 51cm に切る。(脇を袋縫いにしない場合は、幅24cm)

② 26cmの側の片方だけ適当に三つ折にして縫う。これは袋の口の部分。

③ 出来上がりの姿にパタパタ折る。表から見て9cmの幅で山折(折った所が底になる)、谷折(中仕切りの上)、山折(これも底)。余った部分がカバーになる部分です。中仕切りに板を入れる場合は、ここで板を入れて底の部分を縫ってしまうと楽。そのあと、サイドの部分を、縫い代5ミリで表から縫ってしまいます。カバーになる部分はほっとく。

④ ひっくり返して、裏からもう一度縫う。③の5ミリの縫い代が、隠れます(袋縫いです)。

⑤ カバーの部分の両サイドを5ミリ幅の三折にして縫う。袋縫いのところとうまくつなげる。少し切り込みを入れると楽。私はここは手縫い(和裁のくけ縫いみたいに糸を折目の中に入れ、表にあまり糸を出さないと仕上がりがきれいですが、それは好みで)。

⑥ カバーの、ホックをつける部分を三折にして、凸ホックの場所を決めます。三折を縫う前にホックをつけると楽です。

⑦ 三折部分を縫って、凸ホックが当たる場所に凹ホックをつける。

出来上がり!

カバーをホックで止めたサイズは10cm×22cm。

なんだか難しそうに見えてしまったらごめんなさい。要するに、大きさを合わせて袋にすればいいだけの話。

洋服も小物も今は安いから、なかなか「手芸」する気になれません。でも、たまには手作りもいいですね。

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うろこ雲の下、美術館などへ。

92 松岡美術館のエコール・ド・パリ展が3日までだったので、いただいた券で行ってきました。

こじんまりした美術館ですが、所蔵はなかなかのもの。

場所は白金台(駅は目黒)で、近くには東京都庭園美術館や国立科学博物館附属自然教育園など、ひろびろとした緑地があるので、これからの気候のいい時期には家族連れにもお勧めです。

古代オリエントの部屋には、木造に漆喰?のミイラの棺があるし。ガンダーラ・仏教美術の部屋には、これでもかというほど、ヒンドゥーの神々(シヴァやパールバーティやゾウさん顔の息子さん)やブッタの彫刻(石像)がならんでいたり。

かと思うとヘンリー・ムーアの大きな彫刻まであるし。

無節操(^^)なくらいの蒐集ぶり。個人でこんなに集めるってすごい。

エコール・ド・パリの展示は40点ほどでした。藤田嗣治展に出ていた『聖誕』はここの所蔵のもの。巡回を終えて、『二人の子供と鳥籠』とともに、モディリアーニの『マーサ嬢』の横に展示されていました。この三枚は同時期に描かれたものなので、二人に親交があり影響されあっていることが絵からよくわかります。他にピカソ、ユトリロ、デュフィ(油彩)、ローランサン。シャガール、キスリング。ルオー(結構好き)。

気候がいいので『ぐるっとパス』を買い、東京都庭園美術館へ。

ここは「旧朝香宮邸」をそのまま美術館にしています。現在の展示はそのもの『旧朝香宮邸のアール・デコ』。建物の玄関には、ルネ・ラリックのガラス・レリーフが一面にあって、圧巻。伊豆ガラスと工芸美術館に行った時に見た、ラリックの香水ビンと意匠が同じ香水ビンの展示もありました。この写真は伊豆のもの。Vfsh0089 素敵でしょう(伊豆ガラスと工芸美術館は、写真を撮ってよいのです)。

美術館(朝香宮邸)では、今まで公開していなかった小客室を公開していて、結構込んでいました。

どの部屋も天井が高く、壁紙、ドアのデザイン、シャンデリア、一つ一つが凝っていて・・・。全て思いのままに建てた住宅。いいなあ。こんな美術品そのもののような家。

まあ、幸せなことに、人には想像力というギフトがあるわけで。こういう暮らしをしている自分を妄想するだけで楽しい(^^)。

Asaka こちらが小客室。ここは外から見るだけですが、続き部屋でもう一つあって、そこには入れました。

壁紙は同じ緑ですが、そこにアンリ・ラパンが緑の油彩で木立を描いて、サインしている。究極の贅沢。(写真は、一部を除いて許可されています)。

展示は、ルネ・ラリックの香水ビンなどの他に、皇室のボンボニエールなど。

窓から外を見てみると、そこには広い庭園。寝転んでくつろいでいる家族連れなどもいて。

こういうところが、ちゃんと残されて、公開されてるっていうのはいいことだなあ・・・。

外に出ると、空は一面のうろこ雲。

Uroko 左に写っている建物が美術館です。

しばらく庭園を散歩したり、鯉を眺めたり。

Vfsh0117 これは、家の子供が疲れて石になってしまったところです。おーい、帰るよー。

というのはもちろん冗談で、庭園に、いくつかこんな作品があるんです。ちょっとユーモラスですよね。

向かって右の人が椅子になってたらもっと楽しいかも(それじゃかわいそうかな)。

自然教育園にも行きたかったけど、また今度。

都内の美術館や、科学館、動物園などで使える『ぐるっとパス』は2000円で二ヶ月有効。半年くらい有効にして欲しいですけど。夫も買ったので、9月、10月、週末ごとに家族で都内のいろんな施設を回ることになりそうです(子供は無料だったり、安い場合が多いんです)。

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近日アップ予定の・・・予告編?

さて、子供の夏休みが始まってしまいました。

やるべきことが倍になり、やりたいことは減らない。向き合える時はちゃんと子供とも向き合いたいので、ブログの更新は週一ペースくらいにしようかな。と思っております(あれ?前からそうかな?)

でも、書きたいことはけっこうあるんです。そこで一応書きたいことの「近日公開?予告編!」を。

その1. 「伊豆ガラスと工芸美術館」。

ずっと行きたかったこの美術館に、やっと行って来ました。ガレが目的でしたが、入り口でビアズリーの「サロメ」にも会えて嬉しかったです。写真もあるし(撮っていいんです)早くアップしたいです。

その2. 柳広司さんの本。

yumemiさんのブログで紹介されていた柳広司さんの『トーキョー・プリズン』という本に興味を持ったので、図書館で探してみました。隣にあった柳さんの『シートン(探偵)動物記』の「カランポーの悪魔」を館内で読んでみると・・・いい。面白い。その話に出てくる『狼王ロボ』は子供の時読んだな~そうそう、そんなふうにも思ったかも・・・なんてノスタルジアにも浸ってジンとしました。さっそく二冊借りてきて。『トーキョー・プリズン』の方をさっき一気読み。

虚実取り混ぜた構成のうまさ、一面的でない物事の捉え方。エンターティメント性。本格派歴史小説を期待すると肩透かしですが、ミステリー小説としてはとても面白かったです。

好き、この人の本。2001年デビューで、まだ著書が多くないようです。全部読んで、そのうちちゃんと紹介したいです。

今日は伊坂幸太郎の『魔王』を読む予定だったのですが。柳さんの本の魅力が勝ってしまいました。

その3. ゲド戦記。

友達に大ファンがいて、「とにかくあの世界観が!」「最近のは余分だけど」「あの哲学!」「とにかく読んで!」と熱烈推薦。

一巻だけ読みました。確かに面白いのですが、あまりに激しく薦められたのが災いして?まだ友人のレベルまでは、ピンと来ません。

けど。アニメは宮崎さんのジブリ作品なので(今回息子さんだが)。

前売り四枚買いましたよおー。スタジオジブリさん!

ちょっと楽しみ。ちょっと恐い(コケてないでしょうね?ストーリーちゃんと首尾一貫してるでしょうね?という恐さ)。

アニメは三巻の内容らしいですが、ハウルの時と同様に映画の方が先になりそうです。見たらアップします!

・・・・と、いろいろアップ予定を書きましたが予告倒れになったらごめんなさい。一応、プライオリティーは(こう見えても)現実世界、特に家族との生活と仕事なので(笑)。

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香月泰男のひ孫弟子、押尾コータローを描く(大ぼらもふく)

大学の時のクラブに、油絵をやっているK君という後輩がいました。
趣味以上のうまさでした。

ある日友人のMが「あんな子がいるのに、絵を教わらない手はないが。」「私らのような、可愛いおねーさんに絵を教えるのは、K君も光栄に違いないが。」と、私に言いました。

なるほど~その通り!(^^;)というわけで、さっそくK君に。

「K君、今日は君のところで絵を教わってあげることにしたから」
「お茶の心配はいらないから。あ、お酒やつまみはあってもよろしい。苦しゅうない。」

K君、とってもイヤそうーな暗い笑いを浮かべましたが、特に断らなかったので、二人でアパートにお邪魔しました。
おー。油絵の具まみれで、足の踏み場もない。いかにもビンボー芸術家の部屋だわ。ステキステキ!などと勝手に騒ぐおねーさん二人に、K君はデッサンの本や、人体の本などを次々と見せ「筋肉のつき方や、骨格なんかを知らないと、人体のデッサンはできないんだから。服に隠れて見えないところでも、知っていて描くのと知らないのとでは線がちがってくる云々。」など、かなり真面目に教えてくれました。その節は本当にありがとう。

鉛筆や木炭を借りて、目や鼻などのパーツを練習させてもらい、二人ともボロクソにダメだしされながら笑いころげ・・・練習しました。恐いものしらずに若く、図々し「かった」頃の楽しい思い出です(ん?今も図々しい?)。

K君「ボクの絵のセンセ(「シェンセ」だったかも)は、香月泰男の弟子。だからボクは孫弟子。」と、プチ自慢。「かづきやすお?誰それ?」という私達に、思い切り軽蔑のまなざしを投げかけ、画集を出してシベリアシリーズの説明などしてくれました。

さて。というわけで。何が言いたいかというと、ワタクシつまり、世をしのぶ香月泰男のひ孫弟子なのでございます(あ、ここは冷笑・失笑するところですから)。

******

押尾コータローさんを思い浮かべつつ。
思うように動かぬマウスで、ペイントお絵かき。
全然似ませんでした(^^;)タイトルで来た方、ごめんなさい。
私が好きな(別の)人達の雰囲気が混ざってしまいました。

いよいよ「六弦六夜」来週です!

Oshio_1

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藤田嗣治展について今頃書いてみる。

Fujitapane 国立近代美術館に「生誕120年 藤田嗣治展」を見に行ってから10日。明日から京都会場で藤田展がはじまります。

東京では、平日とはいえ最後の金曜に行ったこともあって、本当に込んでいました。美術展がすごく込むということは、離れて絵の全体像をゆっくり見ることができない・・・ということ。近づくことはなんとかできますが、全体を見ようとすると、絵の下半分は人の頭で隠れてしまいます。

おいしいコーヒーだって、ケーキだって、落ち着ける場所でゆっくり食べるのと、雑踏の中で人にぶつかりながら立って食べるのでは味わいが違うのと同じで、とにかく藤田嗣治展は、ゆっくり味わえないストレスがありました。とても残念でした。しかし、初めての本格的な回顧展では仕方ないです。藤田の作品の、時系列での変化もよくわかりました。

込みようにうんざりしながら見はじめたせいか「乳白色の肌」も「面相筆を使った繊細で美しい線」も、「肌なら伝統的な日本画の肌の方が遥かに繊細だし、確かに美しい線だけど日本画の世界にはもっと繊細な線がかける人がいるし・・・「眠れる女」は本当に素晴らしいけど、構図や黒白の画面はオランピアみたいだし・・」というような、藤田否定派に近い価値観で眺めはじめた私。

けれど、藤田の時代は日本人画家達が西洋絵画の技術を学び、それを使って描こうとしていた時代。その中で、肌の質感を出すためキャンパスに独自の地塗りをし、当時の流行に反して薄塗りをし、墨も面相筆も使うなどし、西洋の油絵と日本画の垣根を破って自分のスタイルを作ったことは、素直に評価するべきだと思います。

しかし、個人的にむしろ印象的だったのは動物と子供でした。他の絵は、技巧を凝らして頭を使って描いているように見えたけど、動物と子供の絵は、どれも画家が本当に楽しんで(自分のために)描いているように見えたから。

人はほとんど無表情なのに、動物の方に生き生きとした表情があるのです。「ラマと四人の人物」など、無愛想な表情の中南米の四人の女性の後ろで、ラマだけが笑っていました。これは後半でしか展示されなかったようですが。

藤田と君代夫人を配した「礼拝」でも、なぜか一番力をいれて描いてあるような気がしたのは、下の方にいる小鳥のようだったり。

晩年の子供達の顔は「みんな猫だー」と思いました。乳白色の肌の時代(?)に描いた「ライオンのいる構図」という大きい絵の中央下でも、ライオンの檻の横に立っている子供が明らかに変な顔。檻の中のライオンそっくりだったのが印象的だったので、余計にそう思ったのかもしれません。でも、これから京都などでご覧になる皆さん。子供たちの顔の上に、想像で「猫耳」をつけてみてください。完全に猫の顔になるはずです!?

そして戦争画。アッツ島玉砕の前では言葉を失いました。頼まれて戦意高揚のための絵を描く、というより、純粋に画家としてのプライドを持って、完成度の高い絵画を作ろうとしたんだと思います。去年行った川端龍子の展覧会にも、従軍した時のものが出ていましたが、こんなすごい絵はなかった・・・。

ノートルダム・ド・ラ・ペの壁画とステンドグラスは、写真だけでしたがとても気にいりました。いつか本物を見たいなあ。きっとすばらしいと思います。

・・・と、ここまで書いてきて。「この展覧会の作品、ひとつあげるから持っていきなよ」と藤田画伯に言われたら(笑)迷わず猫の花瓶です!これには本当に一目惚れして、欲しい!と思いました。あとできれば、お皿も。あとボトルと箱とタイルも欲しいんですけど・・・(やはり私の趣味は微妙にB級のようで)。

さて、展覧会のあとにNHKプロデューサーの近藤史人さんの本「藤田嗣治「異邦人」の生涯」(講談社)を読みました。

母を幼い時に亡くし、パリでは道化を演じて居場所をつくろうとし、また、自分を頼るものには優しかった藤田の生涯。限りない自負心と、誤解されるばかりで常に(日本では)正当に評価されないという思い。(私はついトルーマン・カポーティを思い出してしまうけれど、芸術家によくあるストーリーなのかもしれません。)

藤田の死後、日本への不信感から、藤田作品の日本での公開を拒否し続けた君代夫人と、その心の扉を開くまでのいきさつ。未だ出版されていない、夏掘全弘氏が書いた伝記の草稿に藤田本人が書き込みをした「自伝」の存在。

藤田の絵に興味がない人でも、興味深く読める内容です。こちらもおすすめです。

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国立近代美術館の、マリオ・ベッリーニ(Mario Bellini)さんのいす

東京国立近代美術館の藤田嗣治展(ふじたつぐはる・レオナールふじた)が、21日までなので、今日行ってきました。帰ろうかと思うほどの人出(><)。見ましたけど。

藤田展のことはまた別にちょっと書く予定ですが、せっかくだから、常設展にも入りました。でも、常設展のこともまた別の機会に書くとして(本題まで長!)。

ここで書きたいのは4階にあったいすです。いえ、展示ではなくて、休むためのいすなんです。

これです。Kinbiisu

革の質感のよさ。デザインの無駄のなさに目が行きました。座ったら、これがまた本当にすわり心地がいい。

思わず感動して、そばにいた係りの(きれいな)おねえさんに聞きました。

「すみません・・あの椅子の写真、携帯で撮ってはいけませんか?椅子だけ・・だめですよね?」すると

「あ、いす・・・ですか?周りをとらなければ。」

と、OKが出ました。やったー。

「バチャコン!」(私の携帯のカメラの音、消せないみたいで)青くなって「すみません!!!」の拝み倒しサインを送ると

「あ、携帯のカメラは、しょうがないですぅ」と優しい言葉。(TT)でも済みませんでした。その方は、ちょうど交代の時間だったらしく、次のおねえさんと交代。

絵をみていたら、交代した方の(きれいな)おねえさんがツカツカと歩いてきました。

「あのー、椅子の写真をさっき撮ってらっしゃいました・・?」「あ、はい(でも、あの、前のおねえさんはいいって言ってくださって・・・汗)」「これ、あの椅子のことが書いてある資料なんですが、ご覧になりますか」

優しい!!美術館の係員の方って、見学者が悪いことをしないように見張ってるように見えてちょっとこわいけど(?)本当に親切な方が多いんです。

その資料を見たら・・・れっきとしたデザイナーズチェアでした。マリオ・ベッリーニ(Mario Bellini)のCabという椅子で、412から415まであるシリーズの、413(アームチェア。1977年)だったんです。412のチェアで一台12万8千円!だからアームチェアはそれより高い!よく見たらエレベーターホールにも、他の階にも置いてあって、みなさんお疲れの様子でなにげなく座ってました。

なにか、とても贅沢をしたような気分になりました。確かに、工業デザインは使ってなんぼです。椅子も、座ってもらったほうがうれしいと思います。

国立近代美術館の常設展の方に行かれる方。ぜひお座りになってください。

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カルティエ現代美術財団コレクション展

金曜の帰りに、東京都現代美術館に行ってきました。都営新宿線菊川駅から15分。ほとんどまっすぐ行くとつきます。木場公園に隣接している(というより中にあるのかも)美術館。

石原都知事が、オープニングレセプションでとっても失礼な発言をしたことで話題の「カルティエ現代美術財団コレクション展」を見に行ったんです。嫌いならコメントしなければいいのに。

Photo_1

ポスターになってる母?は、運動会の大玉送りの大玉から彫りだしたくらいの大きさの頭が圧倒的な存在感。それが、蝋人形館の人形くらいのリアリティーで迫ってます。案内の女性が「これは、何で作られているかも、まったく明らかにはされてないんですよ」と話してくれました。まつげもまゆげも一本一本「生えて」いるし、しみとか、透けている血管の色や、しわまでリアル。赤ちゃんの目でみた大人だそうです。なるほどねー。そういえば、二番目の子が出来た時、上の子や夫の顔に目を移すと妙~にでっかく感じたもんだわ(コメントずれてます)。

1階、3階、B2階と、巨大な展示物の部屋を歩かされるので、いい運動になります(・・・というより、常設展(横尾忠則の状況劇場ポスターの複製なんかがなつかしい)もあわせて、2時間くらいかけて見たのでへとへとでした)。

これから行かれる方へ。一階の二つ目の部屋にある教会みたいな展示物は、中に入っていいそうなので、ぜひ入ってってください。

中には黄金の顔のオブジェがあって、摩訶不思議なインドっぽい音楽が流れています。なんだか妙な気分が味わえます(癒されているような、馬鹿にされてるような、笑っちゃうような)。外には音がほとんど漏れていないし、入ってくださいとは書いてないので(笑)みんな外から眺めて通るだけ。もったいないです。

ディズニーランドの展示のような、あるいは子供の工作みたいなものにはあまり関心がもてませんでした。でも、けっこう面白い作品もありました。ただ、巨大な展示も多いだけに「これは展示場所を選ぶ作品なんじゃないかな・・」と思うものはけっこうありました。たとえば、みかんの木みたいなのが並んでいる(マルク・クチュリエ)展示なんか、完全に場所がミスマッチ。これは外が見えるような場所におかなければいけないような気がする(単なる主観ですが。たとえば戸外にあるジブリのロボットの展示が、白い壁に囲まれた屋内の展示室にあるような違和感を感じたんです)。

映像作品が多かったのも、意外でした。長く見ていると気が変になりそうなのもあったけど(笑)

ウイリアム・ケントリッジさんの「ステレオ・スコープ」は、木炭のアニメで白黒と青い線だけの映像。絵のタッチが面白かったです。「木を植えた男」を連想。もっとシュールでしたが。

気が変になりそうといえば、デニス・オッペンハイムの「テーブル・ピース」も隣の部屋にまで「会話」が聞こえてきて・・・ちょっとひきました(^^;)。これは映像ではありませんが。

あと個人的に好きだったのは地下にあったマーク・ニューソンの飛行機みたいなもの。すっごくきれいなフォルムで・・・。かっこいい車を見るみたいにうっとりしました。乗って見たいなあ(←これは乗ってはいけません)。

帰りはちょうどバスが来たので東京駅に出ました。富岡八幡宮など見ながら。このあたりは、武蔵野地区にはない下町の良さがあるなあー。たまにはバスもいいな、なんて思いました。

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手塚雄二「花月草星展」の光と静寂

日本橋高島屋で5月1日まで開かれている手塚雄二展。職場から近いので、帰りに見に行った。

入り口近くに展示してある大きな絵は「星と月と」。今回の展覧会のタイトルの一部。この絵には、いろいろな点で今回の展示の90年代以降の作品の特徴があった。

暗い画面の右かなり下方に金の三日月。左手中ほどに金の星(金星?)が一つだけ。その他は、ほとんど目立った色を使っていない。近寄って見ると、近景の草むらの葉は、浮き彫りのようにわずかな厚みがつけてあり、色の濃淡と浮かした影の効果で暗い中の遠近感を表現しているようだ。これを見て、昔、白黒写真のフィルムで作った「レリーフ」を連想した(父が写真好きなので、実家に暗室があるのです)。

白黒写真のネガフィルムからポジフィルムをつくり、そのネガとポジを少しずらして重ねて印画紙に焼き付けると、立体的な浮き彫りのような灰色の濃淡の写真ができる。それが写真の「レリーフ」。

手塚さんの作品は実際に絵具の厚みがあるから写真とは違うのだが、控えめなレリーフによる表現を近景に使った作品はかなり多くあった。また、90年代からの作品は「星と月と」にみえるように、「余分な」色をほとんど使わず同系色の濃淡に、「光」をあらわす「金」や「銀」を控えめに加えたものが多い。

展示の半ばほどのところに、作者の履歴。平山郁夫さんの門下で東京芸大卒、現在はその東京芸大の教授で53歳とあった。「サラブレッド」か。なるほど。

なるほど・・というのは、作品の多くに「ひけらかし」を感じなかったから。うまく言えないけれどいろいろな展覧絵で見る絵の中には、「どう?うまいでしょ」とか「すごいだろ、みてみて」とかいう変な主張を感じてしまう絵があったりするが、そういうところが全然ないということ。変な譬えかもしれないが、例えば東京大学を卒業した(人の中でも)本当に頭のいい人の謙虚さみたいな。頭がいいのはみんなわかってるから、見栄を張る必要も虚勢を張る必要もないし、実際はらない、というような。わかりますか。

逆に言うと、地味な作品が多いとも言える。でもそこにこの人のすごさを逆に感じる。

日常のいろいろな場面で、ふと目をうばわれるもの。それは例えば水溜りにきらめく光だったり、朝露の光るクモの糸だったり、苔むした石だったり。でも、それは目でしか捉えることのできない美しさで、写真にとるとつまらない写真になったり、絵にするにもつまらなすぎる画題だったり。

そのものがきれいなわけではなくて、そこに映る光や、空気や、静けさなどを人が感じているからこその、美しさ・・・それが手塚さんには描ける。というより、対象の物や風景そのものより、光や湿気を帯びた空気や静かな中に響く音が、描かれた主体のように思えてくる絵が多い。

好きだった作品は2002年の「創星那智」。

手前の左右の岩肌はレリーフ。崖の上の木々は細かなシルエットになって漆黒の空に続いている。中央には銀の滝。その滝の上はほのかに明るく、しぶきを感じさせる。漆黒の空には星がひろがり、流星が今一つ流れた・・・。

絵の前に立っているだけで、現地にいるような深い静寂に包まれる。こんな夜の風景を一人で見て、滝の音を聞き、しぶきを含んだ夜の空気を嗅ぐ・・なんてことは現実にはありえないから、とても不思議な感覚。来てよかった。

今、本当に油の乗っている(日本画だから「岩絵具ののっている」?)画家だと思う。展示は50枚くらいだったか。東京はもうすぐ終わり、この後京都や大阪などの高島屋をまわる。絵が好きな人には一見の価値。構図の切り取り方は、かなり現代写真的だと思った(実際には現場でスケッチされるらしいですが)。

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インスパイア?

今週1月29日号のアサヒウイークリー(英和新聞)木坂 涼さんのコラムに、スティーブンソン(「宝島」「ジキル博士とハイド氏」の作者)の詩の一部が紹介されていた。目を通してちょっと驚いた。「発想」が谷川俊太郎さんの「朝のリレー」の出だしとあまりに同じだったので。

 While here at home, in shining day,   

 We round the sunny garden play,

  Each little Indian sleepy-head

  Is being kissed and put to bed.

「朝のリレー」は好きだった。だから何だか、がっかりしてしまった。「朝のリレー」自体がいい詩であることに変わりはないし、インドの子がでてくるわけでもないのだが。

去年、2チャンネルのアスキーアートのネコと「のまネコ」の類似性が話題になった時、エイベックスが使った「インスパイア」という言葉が話題になっていた。

音楽、漫画、小説などジャンルを問わず、盗用なのかそれとも偶然なのか、影響を受けただけの別物なのかの判断は難しい。

明治時代の高名な作家の小説も、単なる翻訳に毛がはえたようなのを自分のオリジナルのように言っていたのもあったようだ。当時なら、よほど有名な作家の作品を使わない限り、ばれる心配もなかったのだろう。

日本の音楽も「あ、(洋楽の)アレの日本語版が出たの?・・うそ、これオリジナルだって言ってるの??」と思うのはけっこうあったような・・・。

面白いと思うのは、たとえばエディマーフィーの「ドリトル先生」。あれは、単にヒントをもらっただけの別作品で、Dolittleという名前を使う必要もない(と思う)のに名前を出していた。著作権料がもう発生しないのだろうか、だからかな、などと思ってしまった。

一番好感が持てるのは、ちゃんと何を「リメイク」したのか公言しながらもオリジナリティーがある作品。古くはジョン・スタージェス監督の「荒野の七人」。黒澤監督の「七人の侍」をリメイクしたというのは有名な話だが、かなり印象が違う。それに「荒野の七人」自体とてもよくできた作品だった。自分の作品も素晴らしいのに、なおオリジナルを作った相手への敬意が感じられて気持ちがよかった。

ともあれ、外野がいろいろ言うのは簡単で、芸術の世界に全くのオリジナリティーを求め続けるのは酷だし、無理でもあるんだろうか。宮崎駿監督「ラピュタ」の主題歌「君をのせて」にも「星の王子さま」の中のメッセージとかなり似通った内容の歌詞が含まれていたりと、こういうことは言い出したらきりがない。同じことを偶然考えたとか、以前読んで感銘をうけながらオリジナルのことは忘れたりしてるんだろうと思うしかないんだろう。・・・ということで煮えきらぬまま「インスパイア?」の話はおしまい。

さて、ところで冒頭言及した谷川俊太郎さんだが、私が一番すごいと思うのは佐野洋子さん(だっけ)と恋愛(不倫)をしていた頃の詩。とにかくこの人の言葉の使いかたはすごい。それは疑問の余地がないとは思っています。

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元祖丸メンチ

P1020351 これは、吉祥寺でいつも長い行列が出来ている「サトウの丸メンチ」です。一個160円ですが、この値段で買う人はほとんどいません。

なぜかというと、五個以上買うと一個120円になるから。休日は一人10個までと数制限があります。

粗いみじん切りの玉ねぎがいっぱい入っていて、外はカリカリ、中はジューシーなので人気です。ものすごく美味しいかどうか、私の舌ではわかりません。でも味わいがあるのに後味が悪くないところはいい。食べた後で化学調味料やスパイスの味が舌に残るようなメンチがよくありますが、これはそういうところがありません。

並ぶのが面倒なので、いつもはあまり買わないのですが、昨日は子供にねだられて並びました。12個買ったら残ってしまったので、今日トースターで焼いたら、落ちた油で火が出てあせりました(◎。◎;)。

話は前後しますが、昨日はBunkamuraザ・ミュージアムのスコットランド国立美術館展へ。受付に鉛筆があったので、子供に作品リストを持たせ「見た感じを書いてみたら」と言いました。あとで見ると「なんだかわからん」「写真みたい」「本物みたい」「はなれると光ってる」「いみふめい」「すごいはくりょく」「すごくかわいい」「ざつ」「こどもの目がない!」などと題名のところに書いてありました(^^;)巨匠の絵をしげしげと見て「わからん」「意味不明」「雑」と切り捨てる、子供評論家の素直さ。この展覧会は案外混んでいませんでした(25日まで)。休憩用の椅子までタータンチェックでおしゃれでした。

子供のリクエストで電力館に行ったあと少し買い物をしたのですが、、渋谷のやかましさと人ごみに嫌気がさして井の頭線で吉祥寺に出てしまい、メンチお買い上げ・・となったわけでした。

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「大ナポレオン展」を見ました

日曜日、家族で八王子の東京富士美術館に「栄光の大ナポレオン展」を見に行きました。すごい人出。時間前に100台の駐車場はすでに一杯で、向かいの創価大学内の臨時駐車場に入れました(無料)。

いただいた券があり、子供に歴史上の人物の名前だけでも刷り込もうかな(^^;)という程度の動機でしたが、展示数はかなり多かったです。

絵画は、プロパガンダの匂いがプンプン・・という先入観があるせいか、あまり気に入ったのはなかったです。ナポレオンの姪を描いた小さな絵だけは本当に表情が愛らしくて好きになりました。

見て良かったと思ったのは、資料的なもの。当時の椅子や、兄弟の正装の服、ナポレオンの帽子、風呂、女性の服など。どれも小さかったのですが、当時がしのばれました。

工芸品やアクセサリーの数々、調度品も素晴らしいものが多かったです。巨大なレースのベットカバーにはため息がでました。

女性の熱気がものすごかったのはマリー・ポナバルトのカルチェのティアラの展示。オリーブの枝を模した冠の中央、涙型のダイヤは9.61カラット!夫の人差し指の爪くらいありました。説明を読むと「ダイヤは1040個、合計260カラット」。うひゃあ。この会場、絶対ルパン3世も来てる。ティアラはあと二つありましたが、いただくとしたら形といい品格といい、絶対これだわ(←くれません)。

しかしお金のかかった展示でした。見終わって、実は案外ナポレオンのことを知らないことに気がつきました。勉強しなくちゃ。展示が多く、混雑していて疲れますが一見の価値はあります。23日(祝)まで。

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川端龍子展を見る。

「かわばたりゅうし(1885年~1966年)」は男性の日本画家。

江戸東京博物館での生誕120年展が11日で終わってしまうので、昨日仕事帰りに行ってきた。

日本画家、といっても初期には世俗的な絵を描いていたようで、下絵を描いた双六も展示されていた。『漫画東京日記』の絵(挿画として描かれたもの)などは、その曲線の遊びがロートレックを思わせる。画家としての飛躍のために渡米し、その後日本画に転向したそうだが、初期の絵に見られるような自由な精神は、晩年までのどの作品にも感じられた。

会場は屏風絵スタイルの大きな作品が多かったが、最も気に入った3点についてだけ書こうと思う。

「請雨曼荼羅(せいうまんだら)」

ふすま一枚くらいの大きさだった。セピア色の色調の絵の中で、まず目に入るのはまもなく沈もうとしている夕日の紅と、泥鰌のような魚を飲み込もうとしているサギのような鳥の白だ。一見普通の日本画だが、この絵の前では寒気を感じた。画家の魂の一部がそこに残っていることを感じる絵だ(こういう「寒気」は、印刷された絵からは受けたことがない。印刷されると死んでしまう何かがあるのだと思う)。

白い鳥の周りにはガマの穂と葉。一本分の葉と茎だけ、サギの背に沿い、空に向かってうねった曲線で描かれている。鳥の足元には笑ったような顔をした鯰と、不自然に体を曲げ、目を剥いている鯉が。

近寄って見ると、沼には踏みつぶされた蛙や、葉陰で息を潜めている小さい蛙、亀などが描かれているのがわかる。残酷さを超えた自然の日常、無数の生と死がそこにある。

「龍巻」

全体は青と白だけの印象。嵐の海のようだが、中央下には不自然に頭をもたげたサメが描かれている。一瞬、展示の担当者が上下を間違えたかと思ってしまうのは、絵の中のエイ、イカ、そして何匹もの大きなクラゲが皆下向きだからだ。下の方に波が見えることで掛け間違いではないとわかる。

絵の前にある椅子に座って見ているうちに、クラゲの足がみな炎のように見えてきた。海の生を巻き込み、生命と共に白く燃える、水の炎。

「夢」

平泉の藤原氏のミイラに着想している絵。全体は金泥で彩られている。棺の中に、ミイラ化した死体の半身が見える。そして、その上を飛ぶのは、大小の美しい蛾の群れ。「請雨曼荼羅(せいうまんだら)」を見た時にもぼんやり連想したのだが、ここでもクリムトやエゴンシーレの絵が頭に浮かんだ。絵自体は似ていないのだが。私にとって蝶や蛾は魂そのものを思わせる存在だ(本物は苦手)。

他にも、「草の実」などは雑草をここまで描けるのかと画家の力量にうなった。気に入った作品は『大田区立龍子記念館』から借りたものが多かったと思う。椅子が多いので、ゆっくり時間をかけて見ることができてよかった。

(もう少し早く紹介できれば良かったのですが、展示は明日までです。余談ですが常設展の方では、今だけホンダN360やスバル360などが展示されていて、おお~見られてラッキー!という感じでした。←あ、いつもの文体に戻ってしまった。)

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「コールフロイント」の合唱を聞く

土曜日に、アマチュア合唱を聞きに行きました。

アマチュアといいながら、お上手!

gassyo しかもサービス精神も豊富!

男性合唱の部では、コントみたいな

振り付けで笑いまでとっていた。

(もちろん、歌はちゃんとしてた。)

ちなみにボクテキは、音楽はほぼ、聴くだけ。

(夫はコーラスやってましたが。)

でも、アンコールの締めに、会場中で歌った

「大地讃頌」は懐かしかったなあ。

「大地讃頌」!私だって、20数年前にアルトを歌ったじゃないの。

というわけで、隣にいる夫の美しいテノールをうっとり聞きながら

(ごめん、私 実は ‘愛「夫」家’ なんで (^^;)ゞ)

アルトとソプラノのパートを「サーフィン」して 

(そうしようと思ったわけではない (^^;))

気持ちよく歌わせていただきました。 

(そういうヤツは歌うなあ! )

コールフロイントの皆さん、

とっても楽しませていただきました。

ありがとうございました。

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