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都立高校、いまむかし。

さて、息子の都立高校の受験が終わったわけですが、高校選びの段階で、2、3校見学し、都立高校は自分がいた頃とはずいぶん変わったなあ、と思いました。

去年の夏、息子の第一志望の都立高校の文化祭に行って、個別相談ブースにいた先生のお話を聞きました。

先生によると、大学入試のために「夏期講習」も多く開いていて、また本当にやる気のある学生には「個別指導」に近い特訓をしてやって、それで塾に行かない生徒が東大や一橋などに入っているというのです。学生の力を伸ばしてやろう、という先生方の熱意をすごく感じました。

「夏期講習」も「個別指導」も、昔の都立なら考えられないことです。でも、昔の都立と同じように、ちゃんと高校生活を(勉強だけでなく)充実させようという都立伝統(?)の「文武両道」の精神は、見学したどの都立高校に行っても感じられて好感を持ちました。

一方、私の時代。

私が卒業した都立高校は、「たいしたことないが一応進学校(「すごい進学校」ではない)」でしたが、当時は、どの都立「進学校」もほとんど放任に近い状態だったのではないかと思います。

高校生活は本当に自由そのもので、その分、自覚のない生徒は落ちこぼれ放題の状態でした。私も二年の終わりに、そろそろ大学入試のための勉強をしなければと思った時には、(英語の)文法の教科書の例文すらまともに読めず、進路指導のための二学年末の5教科模擬試験では学年で下に数十人しかいないような悲惨な状態でした(上に300人ほどいました(笑))。

私は中でも特別自覚がなかったんでしょうが(笑)、自覚のない生徒はこんな状態になりがちだったんです。行きたいと思っていた国立大の専攻の合格可能性は2パーセントだったか7パーセントだったか、とにかく一桁だったのを覚えています。

当時、私はバドミントン部と写真部の兼部をしていたのですが、写真部の一年上に現役で東工大学に入った先輩がいました。その先輩に相談すると「現役で志望大学に入ろうと思うなら、学校の授業なんかに頼らないで自分でどんどん準備すればいい。学校でやる勉強の量なんて、たかがしれてんだから、すぐ追いつけるし、学校なんかに頼っちゃだめだよ。自分で出来るやつが入るんだ。」

素直な私は(笑)その言葉を金科玉条にして、三年になる時「選択英語」など取らなくて済む授業は全く取らず(というより最初はついていけるレベルじゃなかった)、卒業に必要な最低限の授業だけとりました。それで「部活卒業」後は、さっさと帰宅しておやつを食べながら「バカボン」だの「水戸黄門」だのの再放送を見たあと(笑)、二年間さぼってきた勉強に力を入れました。

5教科7科目の共通一次試験は、塾に行くには科目が多すぎるし(第一これも全て「ゼロ」に近い状態だったのでついていけるもと思えず、逆に自分に合わせたレベルだったら間に合うとは思えず)塾には行かず、また量が多い練習は飽きてしまって向かないので通信教材も使いませんでした。教科書と市販の参考書、問題集、そして二次試験の過去問を見て、それを解くために何をしたらいいか自分で考えながら準備したんです。

当然勉強に行き詰まる時もありますが、その時はクラスメイトの「英語の天才ハシモトさん」に勉強の仕方を相談したり、「数学の天才タムラさん」に解法や考え方を教えてもらったりしました。

結果的に、それで入りたかった国立大学に現役で入れました(自慢になってますね、ごめんなさい(汗))。それは、勉強の仕方とか、役に立つ参考書や問題集やを教えてくれた先輩たちのアドバイスと、わからない時教えてくれる、頭も気もいい友達がいたおかげで、先生たちに力を貸してもらうということは考えもしませんでした。

でも、好きな教科は別として、結局こうして付け焼き・詰め込み・点をとるための勉強をしただけに終わったので、英語はその後も「難しいことは知らないでもないが基礎はない」というコンプレックスを引きずっていますし、詰め込んだだけの嫌いな歴史は、今やバラバラになった語句が頭の中に散らばっているだけの状態。受験勉強しなかった科目に至っては、小学生以下レベル。

「宇治原君」なんかを見ると「付け焼きでない勉強がきちんと頭に入ってる大人」のかっこよさを感じるんです。なんで私は中学でも高校でも、付け焼きで過ごしてきて、ちゃんと身につく勉強をしなかったかなあ、本当にバカだった。

今の都立の中堅以上の高校は、よい校風は残して、一年生の頃からちゃんと本当の学力を伸ばす指導をしてくれているようで、親としては心強いです。

この都立高校の改善・復権は、(私の嫌いな・・・ごめんなさい)石原都知事の力が大きいんじゃないかな、と思います。

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コメント

こんばんは。

石原知事もちょっとは仕事してたんですね(^^)


僕も府立高校で、まあ一応の進学校でしたが、全くの放任でしたよ。
毎年、学報のようなものが届くのですが、僕がいた頃よりいい大学に入っているので、同じように講習とかやってるのかなあ、なんて思ってしまいました。

ちなみに僕は共通一次まで1ヶ月を切った頃に、日本史が800年代までしか進まず、国立は断念しました・・・

ぼくてきさんはすごい!!

投稿: Husky | 2010年3月 7日 (日) 19時28分

Huskyさん

公立高校は、ほったらかしのイメージがありますよね。今の都立高校は、進学に対して先生の意気込みが昔と違う感じがしました。

子どもの公立中学も試験前に勉強の計画を立てさせたり、進捗状況を提出させたりしていて、けっこう熱心に指導してくださいました(下さってます)。

>日本史が800年代までしか進まず

歴史はね・・・despair私もいまだに苦手です。

投稿: ぼくてき | 2010年3月 8日 (月) 21時26分

お久しぶりでっす。

長男くんが高校生になって、色々と忙しいのかな。

2010年も終わりですね。

よいお年を~!!

投稿: Husky | 2010年12月31日 (金) 16時55分

あけましておめでとうございます!

全然更新してないのに、
ご挨拶ありがとうございますcoldsweats01

今年は下の子が受験生なので、
いろいろ目まぐるしい一年になりそうです。

投稿: ぼくてき | 2011年1月 1日 (土) 09時15分

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