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NHK 82年『若い広場 オフコースの世界』

大容量のHDDに大量録画できるようになり、いろいろな番組を録画しておくものの、見られないまま溜まって(消して)いくことの多い今日この頃。1.3倍速で一気見したりもしますが・・・。

リンクさせていただいているサムディさんのエントリーに、8月4日に放送された、「ETV50  もう一度見たい教育テレビ 若い広場&YOU」の『 オフコースの世界』について、このように書いてあったので、8月4日の放送の録画を今頃見ました(^^;)。

再放送され、懐かしく観ていた。
(中略)
ただ、見終わった後、妙な違和感があった。
それは再放送にあたり、カットされたシーンがあったことに気づいたからだ。
当時観た人で気づいた人はいるだろうか。

(中略)
スタジオでの録音が残り少なくなった頃。
スタジオで小田と鈴木の二人が並んで歌っている。
歌い終えて、小田が鈴木のところに立っていき、
再度録りなおそうとすると、鈴木が素知らぬ顔で
調整室に向かって「コーヒーをください」と言う。
小田もすかさず「じゃ、俺も」とは言うが、
自分の席に戻ると、誰に言うともなく
「時間がないんだよ…」
と、一人つぶやく。
しかし、鈴木は素知らぬふりで楽譜を見ている。

二人の当時の関係を象徴するようなシーンだったなぁ、と
今でも鮮明に覚えています。

この『若い広場 オフコースの世界』が最初に放送されたのは、82年のお正月。私は大学生で一人暮らしをしていた時で、ビデオは(なくて)とっておらず、ずっと記憶もおぼろでした。

でも、この番組は2002年に東芝EMIからDVDで販売され、また2005年には加賀美幸子さんをナビゲーターにした『NHK アーカイブズ』で再放送されています。DVDは持っていませんが、NHK アーカイブズの60分は録画して持っています。

今回の放送は45分番組で、他の部分もけっこう端折ってありました。

問題の鈴木康博さんと小田和正さんのやりとりは、『愛の中へ』の二人のコーラスの録音部分。ただ、私の目からは、これ自体は、そんなに二人の関係の微妙さを象徴するようなものではなかったと思います。

(05年の『NHKアーカイブス』から)

鈴木「コーヒー下さい」

小田「俺も」

鈴木「じゃ、コーヒー二つ」

エンジニア「すいません、16チャンネルの(テープ?とかなんとか)おかしいんで、ちょっと時間下さい」

小田「もう残された時間は決まってるんだよ。やべーな。」

コーラスにどのハモリを使うか「やってみて決めよう」という段階の場面。小田さんの言葉は、単純に「機械の調子が悪い」ということに対して不安に感じたコメントだと私は思いました。

ただ、サムディさんのエントリーにもあるように、当時は実は鈴木さんがもう脱退を決めていた頃。私はむしろ、他の場面で、鈴木さんが「かやの外」のように浮いている感じをうけます。写って、話している場面は普通の雰囲気。けれど、ほとんどの場面が小田さんと「鈴木さん以外」のメンバーの、いいやり取りなのが、当時の状況を物語っている印象を受けます。

あとから加わった三人を正式メンバーとして出した『Three and Two』というアルバムタイトルにも象徴されるように、小田さんはあくまで、後から入った三人を対等(になんでも言い合えるよう)な関係で迎え、5人オフコースとしての活動を考えていたのだと思います。

でもその結果、小田さん鈴木さん(鈴木さん小田さん)のオフコースから、「結果的に」小田さん中心のオフコースになってしまった。みんなが「対等」に話そうとして、対等に話しているかもしれないけど、新しい三人が向いている中心は小田さんだけになってしまった・・・そんな状況を、あの番組から感じます。

鈴木さんの視点で見ると、中学の時から小田さんと刺激を与え合いながら、お互いを(というより、むしろ鈴木さんの方が小田さんを)音楽的に育ててオフコースをやってきたのに・・・という気持が起きても不思議ではないなあ・・・という状況が、そこにはっきり写っているような気がするんです。

メンバー若いなあ、小田さんの眼差しが素敵だったなあ、とかいろいろ思うことはありますが、そういう意味では、何かせつない番組です。

今でも、オフコースを聞いたりDVDを見たりすると、昔の小田さんと鈴木さんへの思いや、同じようにオフコースを愛した古い友人たち(今年亡くなった人もそうだ)のことや、今の小田さんと鈴木さんへの思いなどで胸がいっぱいになります。どんなに書いても書き足りない思いがいろいろあって。

はあ(笑)。このエントリーは、サムディさんのエントリーへのお返事、ということで、この辺でやめておきます(笑)。

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「音楽」カテゴリの記事

コメント

こんにちは。
「お返事」、確かに拝見いたしました。
どうも当方の勘違いだったようで、
汗顔の至りです。日々衰える記憶を頼りに
判断するのは過ちのもとですね。

>「かやの外」
確かに、そんな感じがありますね。

投稿: サムディ | 2009年8月25日 (火) 06時27分

はじめましてm(_ _)m。

ブログを見ていて懐かしく思いコメントさせて頂きます。
私も久しぶりに(若い広場)を見ましてあのコーヒーの場面がカットされてる事に後から気づいて違和感を覚えました。
ただ単に尺がなくてカットしただけだと思いますが、私にとってはあの番組の中で一番の衝撃的な場面でしたので(笑)。

あれから随分年月がたちましたね..。
小田さんも鈴木さんも他のメンバーもいろんな事があったでしょうね..。

私は今も小田さんはもちろん、鈴木さんのライブにも行ってます。そして2人の気持ちの移り変わりも感じてます。
10年位前までは小田さんが鈴木さんを追い求めてた感じでした。でも今は鈴木さんが小田さんを追い求めてる感じです。ライブのMCでそれがよく分かるんです。
小田さんは10年前の事故から大きく変わりました。音楽への想いは変わってませんけど。

私はオフコースが本当に大好きです。だから再結成してほしいとは全く思いません。オフコースは輝いたままの伝説でいてほしいので。オフコースはもう20年前に完結したんです。
だけど小田さんと鈴木さんはもう一回一緒に歌ってほしいと思ってます。あの2人はまだ完結してない感じがするんです。オフコースとは関係なく友人として2人で歌うのを一回でいいので見たいです(^_^)。

長々すみませんでしたm(_ _)m

投稿: オフコースが好きです♪ | 2009年8月25日 (火) 11時19分

サムディさん

>どうも当方の勘違いだったようで、

いえ、あくまで私の印象ですので、勘違いということではないんです。

よく見ると、鈴木さんが「コーヒー二つ」と言った後、小田さんは(緊張感のある場面には不自然なくらいの)笑みを浮かべています。「爽やかな優しい笑顔」ではなく「いたずらっぽく見える(悪く言えば皮肉めいた)」あの、小田さんの笑顔。(その後、エンジニアさんの言葉で「はあ?」っというような顔をして、あの言葉。)

どうとるか、見る人によって印象が違って当然だと思います。ブログに追記までしていただいて、かえって済みませんでした(汗)。

投稿: ぼくてき | 2009年8月25日 (火) 21時19分

オフコースが好きです♪ さん

オフコースを大切に思っている方と触れ合えるのは、とても嬉しいです。丁寧なコメントを下さって、本当にありがとうございます。

あそこは、やはり衝撃的な場面でしたか。私が鈍いだけかもしれません(笑)。

オフコースや、小田さんと鈴木さんへの思いは、一つ一つうなずきながら読ませていただきました。

>私はオフコースが本当に大好きです。だから
>再結成してほしいとは全く思いません。

>オフコースとは関係なく友人として2人で歌うのを
>一回でいいので見たいです。

私も全く同感です。この思いは別のエントリーでいつか書けたらと思っています(が、思いがまとまるかどうか)。

投稿: ぼくてき | 2009年8月25日 (火) 21時34分

天下一品のコーラス改め、くすのきいっぱいです。
YASS 60th Anniversaryでお邪魔させて頂きました。
以降、鈴木さんのLIVEにも何回か参加し、あらためて小田さんとの違いがはっきり感じられました。
オフコースが大好きですさんの想いにうなずくばかりです。
けれど私達の前で歌わなくてもいい。お二人だけでどこかでこっそり歌って下さるだけで・・・
'82年の放送をreal timeで観た後、あのいたたまれない感情を彩やかに記憶している一人として。
4人と距離を置く鈴木さんがとても哀しかった。
ぼくてきさんの想い、またいつか読ませて下さい。

投稿: くすのきいっぱい | 2009年9月10日 (木) 23時53分

(天下一品のコーラスさん改め)
くすのきいっぱいさん

ご訪問&コメントありがとうございます。

>ぼくてきさんの想い、またいつか読ませて下さい。

ありがとうございます。
ここ数年、同級生を含め自分とあまり年の違わない人が、たてつづけに亡くなっているので、余計いろんなことを考えます。

会っておけば・・・ああしておけば・・・という、どうしようもない苦しい思い。

でも、もう会えない(または会えないままになってしまった)人達や、出来事や、思いの全ては、今の自分の中で全部生きているのだから、もうそれでいいんだ。という思い。
そういう人達との思い出を全部抱えてる自分が、折れないで生きていくしかないんだし。

そういう気持の中には、(自分にとって大切な)その人も、こちらの思いをわかっていてくれていた(いる)はずだ、という相手への(勝手な)強い信頼があって・・・。

ごめんなさい、前置きが長くなりました。
小田さんと鈴木さんの、距離をおいたままの一見冷えた関係の中には、きっと深いところでそういうお互いへの「強い信頼」があるんじゃないかと思っています。

・・・とはいえ、時々お二人の再共演のセットリストなどを妄想したりします(笑)。お二人がアコギを手に並んで腰掛け『海辺にたたずんで』(小田さんのコーラスパートをつけたもの)をハモる場面が、妄想のクライマックスです(^^)。

投稿: ぼくてき | 2009年9月13日 (日) 01時14分

その妄想に参加させてhappy01
「海辺にたたずんで」ランドマークで先日初聞き。涙こぼれました。
私の頭の中には、確かに小田さんがいらっっしゃいましたがsign02
一昨日上京し、ヨーグルトの広告を初見。
電車の中でまた幻想。横顔の隣にYASSさんが一緒だったように・・・
時間は無限にあるようでも、こぼれたTOKI は取り戻せないですね。
お二人の強い絆信じています。cherry

投稿: くすのきいっぱい | 2009年9月13日 (日) 14時37分

くすのきいっぱいさん

>「海辺にたたずんで」ランドマークで先日初聞き。涙こぼれました

シンプルな曲に、あのすごく素直な歌詞で、余計にぐっときますweep
小田さんが聴いて「一緒に歌おうかな。」って思って下さったらいいですね・・・。

投稿: ぼくてき | 2009年9月19日 (土) 01時16分

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当時、「教育テレビってすごいなぁ」と感心したのが、 この「オフコースの世界」 民放含めたTVに登場しようとしなかったオフコースだけに、 教育TVという意外性にも驚いたものだ。 いわゆる密着取材で、アルバム「OVER」の完成までを追っている。 当時VTR録画して折に触れて楽しんだが、 そのうち誤ってテープに上書きして見られなくなって久しかった。 再放送され、懐かしく観ていた。 当たり前ですが、メンバー、若い! ホント、当たり前過ぎた感想で芸がない。 ただ、見終わった後、... [続きを読む]

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