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新皿屋舗月雨暈@国立劇場3月14日

何故かライブ三昧が続いています(6日・谷村新司さんと押尾コータローさん(感動で泣いてらした・・・)のショー、13日・ピンクフロイドのトリビュートバンドによるOff The Wallライブ。それぞれ国際フォーラムCとA)。書いておきたいーとは思いながら、花粉症真っ最中で基本だるい上、時期的な雑用に忙殺されてアップする気力までは残らない今日この頃。

今日は歌舞伎に行ってきました。珍しいので、がんばって書いておきます。

歌舞伎というと「興味はあるけど、セリフ、果たして聞き取れるんでしょうか?」「これ以上はまるもの増やして身がもつんでしょうか」という感じで、あんまり足が向かないのだけれど、券をお持ちの方のご好意に甘えて見に行ってきました。

Photo  たぶん、20数年ぶりの国立劇場。幕を見ても「おお!歌舞伎揚げ(→おせんべ)のあの模様ではありませんか!」というくらいの初心者(というよりアホ)客です。国立劇場は、落ち着いた、でも決して敷居が高くない雰囲気がとてもいいですね。席は一階、舞台に向かって右の通路横。とても見やすい席でした。欲を言えば、向かって左の方が役者が通る花道に近くて良かったんだけど、なんて。

演目は、『新皿屋舗月雨暈』。

磯部の殿様(大谷友右門)に妾に入った魚屋の娘・お蔦(片岡孝太郎)が、お蔦に横恋慕する男・岩上典蔵(片岡亀蔵)の企みで、無実の罪で殿様に手打ちにされてしまう。ここまでが、前半二幕三場面分。この、無実の罪の中に「割れた茶碗」もあり、手打ちのお蔦は井戸に落ち、幽霊に・・・だから皿屋舗。

セリフは思ったほど難しくなかったです。

歌舞伎初心者には客席の提灯、舞台上手の上の方に見える三味線と解説の長唄?のBGMや、下手の下の方に隠れている効果音、舞台セットや背景の絵など全てが面白く。長唄?の声の響きに感服し、孝太郎(こーたろーではなく、たかたろう)の所作にもみとれ・・・と忙しくも楽しく舞台を堪能。

普通は、この前半の「お蔦殺し」は省略して、後半の通称「魚屋宗五郎」の方だけを演じることが多いとか。あっという間に二幕終わって、30分の休憩。この程度の長さなら一気にやってくれてもいいんだけど・・・なんて思いましたが、この30分間、二階にある日本画のギャラリー(ビッグネームのいい作品が、何気なくずらっと並んでいてびっくり)を見たり、軽食をとったりしてゆったりした気分になりました。

そして後半二幕三場面分。まず、殺されたお蔦の兄・禁酒中の酒乱・宗五郎(四代目尾上松緑)が、お蔦の召使のおなぎ(中村梅枝)に事の真相を聞き、禁断のお酒を飲んでしまう。そして酔った勢いで殿の御殿へ駆けつけ狼藉を働くが、話のわかる家老(坂東彦三郎)に話を聞いてもらえる。最後は殿のお蔦への誤解も解け、殿の謝罪をうけるという内容。

無実の妾を切り捨てたバカ殿様。お金をお蔦の家族に上げ、両手をチョンとついて謝り、岩上典蔵らの処分を約束して終わり。それだけで、妹を殺された兄が大感激し、良かった良かった大団円・・・というのは現代人には理解しがたいですが、まあ「殿=天上人」の絶対性ということで、明治時代の脚本がこういう終わり方になるのはわかる気がします。

派手な隈取や、へんげはない演目でしたが、面白いですね!歌舞伎。今回、三階の後ろなら1500円だそうです。ライブが1500円ですよ(一番いい席は8500円だけど)。すごくリーズナブル。千秋楽は27日です。

ここから、ランダムに感想補遺。(「何もわかってない」ので、説得力ありませんが。)

・家老役、坂東彦三郎。歳を召されているせいかセリフはそれなりに聞き取りにくい感じはあったのですが、声の調子、たたずまいが素晴らしいと思いました。この人が発声すると、なんだろう。声を出す前から空気がピンと張るような。シンとした格調の高さがあります。伝統芸能の役者の年期、円熟味ってこういうものなんだろうなあ、と。

・片岡孝太郎。お蔦は、凛とした美しさとうぶな純朴さを持つ若い女として、また宗五郎の妻おはまは、いかにも江戸っ子気質の糟糠の妻として、上手く演じ分けていました。こういう役は、大変だろうけど楽しいだろうな。

・中村梅枝。召使のおなぎ役。若いんだろうなー。肌がきれいで、色っぽいかったこと。楽しみな女形だと思いました。

(わあい、とりあえずアップできた!)

*****

さて、明日(ってもう今日だけど)は、娘の「卒業おともだち遠足」。遊園地まで小学生5人を引率します。3月って・・・本当に仕事も雑用も人付き合いも多くて・・・本当に、なんでこんな時期に毎年花粉がブンブン飛ぶんだろうなあ(涙)。

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コメント

ぼくてきさんこんにちは。ご無沙汰しております。久し振りにお邪魔したら新しい記事がたくさんで嬉しかったです。
歌舞伎にライブに、充実した日々が見えるようですね。また拝見するのを楽しみにしてます!
私のブログに関しては、よろしければメールを頂けると有難いです。

投稿: yumemi | 2009年3月18日 (水) 22時47分

こんにちは。
前記事から拝見しての感想になります。
>デレク・トラックスのギターが
あまりにも素晴らしくて
ロックは得手ではないのですが、あの人は
うまかったですね。私にはクラプトンに
勝るとも劣らない印象深さでした。

>山下達郎さん
札幌が今回のツアーの最終日のようでしたが、
気がついた時には既にSOLD OUTでした。
惜しかったぁ~
次のチャンスを待ちます。

>これ以上はまるもの増やして身が
もつんでしょうか
いや~、妙に納得してしまいました(^^)
でもライブはいいですよねぇ。
歌舞伎も楽しむことができたようで
ご同慶の至りです。

>すごくリーズナブル
かなり前に国立劇場の歌舞伎鑑賞教室で
若かりし頃の中村勘九郎で仮名手本忠臣蔵
を観たことがありますが、一階の花道横の席
で2000円という料金に、脳裏にひらめいた
言葉は「格安」でした。
探せばある、というのが、さすが東京です。

花粉がひどくなる季節。
どうぞ、ご自愛ください。

投稿: サムディ | 2009年3月20日 (金) 22時18分

yumemiさん

ご訪問ありがとうございます。旅行でレスが遅れてすみません!

最近やっと湊かなえさんの『告白』を読みました。重い本で後味も良くないのですが、噂にたがわぬ作者の力量を感じました。これがデビュー作とはすごいです。

さて、ブログの更新について云々するのは、「お前(私=ぼくてき)が言うな!」という感じで(笑)。
お元気ならいいし、また更新できる時にして下さったらとても嬉しいです。

投稿: ぼくてき | 2009年3月22日 (日) 23時09分

サムディさん

ご訪問とコメントありがとうございます!

デレク・トラックスは素晴らしかったですよね。彼は「現在の三大ギタリスト」と言われているようですよ。(あとの二人はジョン・メイヤーとレッチリのジョン・フルシアンテだとか。デレク以外はライブで聞いたことがないので、ちょっとピンと来ません。)

ヤマタツさん残念でしたね!でも達郎さん「この(50代の)6年間程ライブをしないで来て(メンバーが揃わないなどでできずにいて)とてももったいないことをした気分だ。満足のいくメンバーがみつかった今、あと何年満足のいくライブをやれるか(自分の歳)も考え、今後毎年やるくらいの気持で行く」ような趣旨のことをMCでおっしゃってました。今は全く力が落ちておらず、素晴らしい歌唱力です。またのチャンスを楽しみにしていて下さいね!

>勘九郎 現在の勘三郎ですね。子どもの頃から有名でしたが、すごくいい役者になりましたよね・・・。花道のそばで格安で見たなんて羨ましいです。歌舞伎もまた見たいです。

>探せばある、というのが、さすが東京
「さすが」というより、東京は「文化」が比較的簡単に安く手に入ることくらいしか取り得がない場所ですから(笑)。

投稿: ぼくてき | 2009年3月22日 (日) 23時56分

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