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フンデルト・ヴァッサー展

仕事帰りに日本橋三越のギャラリーへ。
「フンデルト・ヴァッサー展」。
ウィーン生まれの画家(1928-2000)です。

色彩にあふれ、波や渦、しずくなど曲線を多用した、具象と抽象の中間くらいの絵や版画。
黒が好きだったそうで、額縁の多くは黒一色です。

決して好きな絵ではないけど、何かひかれるのは、この人の描くものが「退屈」の対極にあるからかなあ。

日本の木版に魅かれたそうで、日本の木版の技術者に依頼して作った版画が何点もありました。
これらの版画は、フンデルト・ヴァッサー(本名ではなく、ドイツ語で「百の水」の意味)の意図で、
依頼した日本人彫師・刷師の名前や日本語のタイトル、色見本などが画面に一緒に刷り込まれています。
本人の手だけによる余白のない他の絵と違い、余白が新鮮で、色見本や漢字のタイトルもそのままデザインとして絵に溶け込み、クロスカルチャーの魅力がありました。「百水」というハンコも押してあってかわいい。

出口付近で45分の記録映画を流していました。今日もかなり疲れていたので、座って休むのが目的で腰掛けていたのですが、彼の愛した水面を見ていたら、不意に展示してあった絵が素直に心に入ってきました。水面の細かい波にゆれる心象風景や自然。彼としてはすごく自然に、心の水面に写ったままを描いているんだなあ。

「私の絵は売れなかった。あげると言っても、だれももらってくれなかった。私の絵は変わりすぎていた。」というご本人のコメントは笑えました。そのうち人気がでて、描くのが追いつかなくなったと言っていましたが。
裸で水辺の近くでデッサンをしていたりと、冷静に見ると単なる変わったおじさん(笑)。
彼の側から見ると、とんでもなく孤独で、とんでもなく自由な魂を持った人。

こんな人もいるんだなあ。こんな生き方もあるんだな。
なんだか疲れがとれました。

波と渦に「インスパイア」されて(?)ペイントでお絵かき。

2
Kage

無目的、無意味なことをするのって案外癒されます(笑)。

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