マスコミって。
夕方とあるチャンネルのニュースを見ていたら、2006年トリノオリンピックのスキーの銅メダリスト、トビー・ドーソンさんの実の父親が見つかったことを伝えていました。
その中で、「ドーソンさんは、実の父親のことを会見で「biological father=生物学的父親」と呼び、複雑な胸中を見せていましたが・・・」って言ってたんですけどね。
某局さん。これは、北米では日本語の「実の父」に当たるフツーの言い方で、この表現自体に「複雑な胸中」なんか込められてないことを断言させてもらいます。
たまたまこの表現を知ってるので思いっきり揚げ足をとらせてもらうんですけど(笑)
知り合いのカナダ人は、初めて会ったころ、再婚相手の人の娘と区別するために先妻との間の愛嬢のことを「biological daughter」と言っていました(私が名前を覚えたので今は名前で話しますが)。私も初めにこの言い方を聞いた時はびっくりして「それ、フツーの言い方?」と本人に確かめ、「日本語に直訳すると、硬くて冷たくて妙な言い方になるんです」と説明したことがあります。
マスコミさん、ちょっと確かめれば済むことで、いい加減な報道をするのはやめましょうよ。個人が「ヨタ話」をしてるのと違うんだから。
ついでに、英語がらみで別のいちゃもん(^^;)。ここ数年とってる某・週間英和新聞。これの脚注が時々(いつも?)ひどいんです。ニュースだから、時間のない中やっていて間違えもあるんだろうと思っていたんですが、真逆の意味になってたり、文の流れでどう考えてもおかしいとわかる訳がついていたり。
でも、コンパクトに時事英語の表現がわかるし、特集記事がとてもいいのでとりつづけているんですが。でも、いまだ脚注を重宝してる程度の私が、辞書ひかなくてもわかるようなウルトラ誤訳をつけるんじゃない!と言いたいんですけど。
うーん。しかめっ面をしたようなエントリーがつづいちゃった(笑)。ごめんなさい。
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コメント
もうその事件を取材した人の頭の中では、
「オリンピックの金メダリスト」
「実の父親が十数年ぶりに見つかる」
この時点で、”複雑な心境に違いない!”
という、勝手な妄想をはじめるんでしょう。
ニュース番組ではよくあることですね。
(特に最近目につきます。)
ニュースは真実を伝えるという使命を忘れている
ように感じることが多いです。
より劇的に、衝撃的に・・・みたいなね。
投稿: Husky | 2007年2月28日 (水) 21時27分
ニュースとバラエティの差が感じられなくても、伝える内容がしっかりしてるんならいいんですけど、どうもね。
「日本の家屋が狭くて粗末なのを「うさぎ小屋」と外国人に言われた」という話。
これも、フランス語のアパートを指す慣用句を聞いて、自虐的に誤解したマスコミが広めたというのが真相らしい。・・・でも、この情報自体テレビで聞いた話。信用できるのかな?(と限りなく懐疑的になっちゃいますね。)
投稿: ぼくてき | 2007年2月28日 (水) 22時20分