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「トド リスト」と読書三昧の一日。

東京は朝から雨。夫へのクリスマスプレゼントが長傘だったので、絶妙なタイミングでの雨天(^^;)。

・・・と言っても、ちょうど「長傘が壊れた~」と言っているのを聞いた後でクリスマスが来たので、ちょっと高め(ユニクロのではない、という程度)のを買ってデパート包装してもらっただけ。生活臭芬々、夢のない話でどうも済みません(笑)。

さて、今日は子供の冬休み一日目。雨で出かける気もないので、子供と「うまくやる」ために冬休みにやることを書き出させることにしました。エクセルにまず「TO DO LIST」と打って表を整えていると、覗きこんだ子供が「トド リスト?」・・・ウチは水族館かね(><)?・・・ちなみに、二人とも今年の夏休みに詰め込みして?英検5級をとらせたんですが、身についてないことが立証されました(T T)。

一人ずつ、やることを入力。宿題とピアノ。あとベネッセの子供チャレンジを二人ともとっているので、どこまでやるかの予定決め。まあ、それだけなんですけど。

宿題として家の手伝いもあるので、誰が何をやるか話し合い。書く宿題やピアノは午前中にやる!というルールを決めて・・・。あとは横書きのスケジュール手帳を大きくしたような2週間分のカレンダーを作って一緒にプリントアウトしておしまい。はい、この程度には教育ママです(笑)。

予定表って、作るとそれだけで達成感がありませんか?・・・で、「まあそれは明日からでいいよね」ということで、今日、後はのんびり「雨読」していました。

私はyumemiさんにブログで教えていただいた本、香納諒一『贄の夜会(にえのやかい)』(文藝春秋)を一気読み。

連続殺人事件とそれを追う警部、被害者をとりまく一癖も二癖もある人々が丁寧に描写された・・・ハードボイルドがだいぶ入った、本格推理サスペンスものです。時に表現のあまりの生々しさに怯みましたが、かなり面白くて時間を忘れました。推理小説としての醍醐味はあまりありませんが(この理由を書くと内容にふれてしまうので書きません)、スリルとサスペンスでストーリーを引っ張っていく力はすごいし、大河内という警部の仕事ぶりや心理的な葛藤が丁寧に書かれていて、最後の場面ではジンと来ます。

この作家さんも同世代。昔、「シェークスピアもドストエフスキーもいるのに、小説を書く意味は何か」という問いに「同時代性だ」と答えてた作家がいました。確かに同世代の作家さんの小説は時代背景やちょっとした思い出などの描写が、ストレートによくわかっていいです。

その後、子供が借りてきた本を次々「ためし読み」。志津谷元子さん『吹き抜けの青い空』(学研)というのが、「小学校中学年から」の本にしてはかなりシリアスに現実社会とリンクした内容で心に残りました。建て直して大きいマンションにするので、古いマンションから立ち退かなければならなくなった住民の交流と、立ち退きの困難を、五年生の子の視線で書いているのです。四年の子も「けっこういい話だった」と言っていました。子供のお話だからといって、社会から目線を外さないこういう本もいいなあ。

小説ではないけど、気に入ったのが汐文社の『根本式 語呂合わせで覚える難読漢字』。大人なら簡単に読める狼・蚊などが多いのですが、「蚯蚓(ミミズ)」なんかはちょっと難しいのでは。例えばこれは、「丘の上、虫の体を引き伸ばしたらミミズになった」で、丘の上でひきのばされているミミズの絵が描いてあります。面白いので、三人で一冊一緒に読んで、笑いながら覚えました。そういえば、漢字を英語の語呂合わせで覚える英語圏の人向けの漢字本もあると聞いたことがあります。こういう覚え方は、とにかく忘れにくくていいんですよね。

そして最後に漫画。吾妻ひでお『失踪日記』(イースト・プレス)。これはすごいです(笑)。とにかく吾妻さんの堕ち方が徹底していてすごい。またこれだけ堕ちられる人が、これだけ突き放した視点でその自分を書ける、というのもすごい。

自分は羽目を外しきれない性格。ちゃらんぽらんなことをやっていても節目節目で何故か「まっとうな人みたいなコース」に戻ってる、ツマラナイ人種です(笑)。だからか、こういうどこまでも本気で堕ちてみちゃう人には(皮肉でなく)一種畏敬の念みたいなのを覚えてしまうことがあるんです。もちろん普通の人にとって「いいこと」ではないし、そうなりたいと思うわけでもないんですが。吾妻さん、死なないで、描いてくれてよかったなあ。そういえば、クラプトンも堕ちるだけ堕ちきって上がってきた人。死なないで、弾いて歌っててくれてよかった・・・。

これは子供に読ませたい漫画ではないですね。止めませんでしたけど、やっぱり止めるべきだったかな(笑)。

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コメント

ぼくてきさんこんにちは。『贄の夜会』、早速読んで下さったようで、嬉しいです。ありがとうございます。(やはり書いていてちょっとでも反応があると、本当に励みになります。)
これはまさに一気読みの本ですよね。どちらかというとハードボイルドテイストですけど、大河内と彼(あえて名は伏せますが、お分かりになりますよね?)の終盤の展開、とても好きでした。
私自身もこの本は信頼する書店員の方のPOPで知ったので、読めたことに感謝です。
私も明日からお休みです!未読本の山から次はどれを読もうかと、考えているだけでも(?)楽しいです。

投稿: yumemi | 2006年12月27日 (水) 22時31分

こんにちは。『贄の夜会』面白かったです。ありがとうございました。もう一冊この人の本を読んでみようと思っています。
例の彼と大河内、それぞれ魅力があって、二人のバックグラウンドが物語りに深みを与えてましたね。

テレビの連続ドラマ向きのストーリーかも(笑)

・・さっそく妄想的キャスティング(笑)

大河内: 本当は片岡鶴太郎みたいな、顔に憂いのあるアンチ美男子がいいけど、年が違うし・・・30代のテレビ俳優でそういう人難しいですね。なんかみんな線が細くて。舞台俳優だといそうですけど、知識がない。あえて言うと緒方直人?

例の彼: 金城武。または竹之内豊。

恵子先生: 小林聡美? 

例の弁護士: 及川光博?

例の僧侶: ウーン。伊武雅刀? 

連続テレビドラマになったら録画して見ちゃうかもしれません(笑)

投稿: ぼくてき | 2006年12月28日 (木) 00時27分

ぼくてきさんこんにちは。2006年最後にもお邪魔します。
キャスティング、最高ですね。確かに映像化に向いている作品だと思います。映画だと収まりきらなくて大幅にカット(もしくはオリジナルストーリーに改変)されそうなので、原作どおりを期待するのならやはり連続テレビドラマでしょうか。
大河内はテレビで活躍する俳優の方だと、いそうでいない感じですよね。年齢層はちょっとずれるのかもしれないのですが、片岡さんは適役のような気がします。
私もドラマ化熱望です(笑)。どこかのテレビプロデューサーが、ぼくてきさんのブログに注目してくれないでしょうか。

投稿: yumemi | 2006年12月31日 (日) 20時19分

Yumemiさん、あけましておめでとうございます!
今年も宜しくお願いいたします。レスが遅れてごめんなさい。

長い原作を映画化したものは、よほどうまくまとめていないとがっかりすることがありますよね。その点、連続テレビドラマだと細かい筋まで追ってくれるので楽しい・・落ち着いて見る時間をとるのが大変ですが(笑)。

投稿: ぼくてき | 2007年1月 1日 (月) 23時10分

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