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To kill a mockingbird (アラバマ物語)を見て、読む  その2.原作

映画が良かったのとカポーティがらみの興味で、原作を読むことにしました。

この原作、聞いてみるとカナダやアメリカでは高校生くらいで教材として学校で読むことも多いようです。人権を考える授業などで。

「それ、ちょうど私の‘biological daughter’ が学校で読んでとってもよかったってメールに書いてきたんだ。すごい偶然!薄い本だから、英語で読むといいよ」なんて言う人もいました。

(この人は再婚で、日本に義理の子供がいるのです。区別するために biological daughter とよく言うのですが、初めて聞いた時は「生物学的娘??」と思いました。日本語の直訳の印象ほどには、全然硬い言葉ではないそうです。おっと脱線。)

実際は私にとっては薄くはなく(--;)持ち歩いても読みきるのに時間がかかりました(どうやら薄いのは映画の「台本」の方らしい)。

1930年代の南部の貧しさ、地元意識に裏打ちされた排他性。たとえ白人でも家柄や教養に大きな差がある複雑な社会構造。

登場人物がこの町でどんな位置づけの人間なのか、映画よりはっきりわかります。

モルヒネ中毒の人の話、後半の軸をなす裁判のエピソードでは、教訓を語るのではなく、実際に子供に体験させたり自分の真摯な姿を見せることで学ばせようとしている父親アティカスの姿に打たれます。このお父さんはハーパー・リーの父親Amasa Lee がモデル。グレゴリー・ペックも役作りのためにご本人に会いに行き、感銘をうけたようです。

おしゃまだけどお父さんが大好きな主人公スカウト。子供時代を抜け出そうとしている時期で、父親にも少し懐疑的な兄のジェム。その二人と父親や親戚の関係、近所の人達とのエピソードも豊富です。

映画に描かれた社会を、より深く知るためには読む価値があります。でも読んで改めて、後半のエピソードを中心に129分にまとめた映画の出来のよさに感心させられました。第35回アカデミー賞で、主演男優賞だけでなく脚色賞もとっているのは頷けます。

カポーティがらみの話はまた次で(長!)。

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