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国立(くにたち)の駅舎が消える日

夕方のNHKニュースで、JR中央線国立(くにたち)駅の駅舎が取り壊されそうだと言っていました。
ニュースの内容を再構築してみると。

国立の△三角屋根の駅舎は、都内では原宿の次に古い。
平成5年に、JRの高架化計画に伴って、駅舎を取り壊す計画があることがわかった。
国立市は、国立のシンボルでもある駅舎を保存しようと、市議会に保存計画案を出した。
それは、曳き家と言われる方法で、駅前の空き地に一時移動させようというもの。
これには一億三千万かかる。

しかし、国立市は現在も155億の赤字残高を抱えており、保存計画案(予算)はこれまで、二度否決されている。今回三度目の話し合いが行われているが、市議会で可決されるのは難しく、今回否決されればほぼ取り壊しが決まるとみられている。

記憶違いがあるかもしれませんが、大筋ではこんな内容だったと思います。

たしかに155億の赤字の自治体が新たに1億3千万はきついでしょうね。

でも、国立駅の南口に思い入れがあるものとしては、あの駅舎がなくなるのは本当に辛いです。

話はそれますが、10年ほど前に、建て直しのため実家を取り壊しました。メリメリ音をたてて崩される家。子供の頃からの思い出がフラッシュバックする中で、自分の心の一部が壊されるような気がして涙が出ました。あんなに辛いとは思いませんでした・・・実家はカッコよく、使いやすく建て直されましたが。

「ニュー・シネマ・パラダイス」という映画の中にも、主人公が子供の時から見ていた映画館が取り壊されるシーンがあって、あれも見ているだけで泣けてしまったっけ。

国立は大好きな町でした。今はほとんど行かないけれど、静かで、文化的で、どこよりもよく歩いた町。大学通りの桜。古本屋。昔の増田書店。大学通りは気持ち良いね、と話しながら一緒に歩いた人達。

思えば、北口に巨大なマンションが建ってしまった時、すでにあの駅舎は、命を奪われてしまったように思います。今や駅舎は、思いのない人にとっては、なんということのない古い汚い建物にすぎません。

それでも、あの駅舎が壊されることは、考えただけで・・・。

けれど「みんなでこぶしを振り上げて、是が非でも保存しよう!」というのは、あの建てものには似合わないような気もします。もっと静かな存在で、そのひそやかさが魅力の駅舎。

・・・せめて、江戸東京たてもの園に移すことはできないのかなあ。

(追記)

そういえば、都知事が一橋大出身だ!石原さん!こういうところで独裁者ぶり・・じゃなくイニシアティブを発揮して、つるの一声で駅舎どっかに保存してくださいませんか(ポケットマネーなんか出ちゃったら見直しちゃうかも  ^^ゞ)

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「旅行・地域」カテゴリの記事

コメント

マンションが建ったときは、ニュースになっていましたね。見ました。

何でもヨーロッパをまねるのは、どうかと思いますが、ヨーロッパの大都市って、昔の景観と現代の建物を上手く調和させたところが多いですよね。

日本の大都市を見て、残念だなって思うところは、そういうところです。

「ニューシネマ・パラダイス」いいですよねえ。
映画館が遊び場だった少年が、成長して故郷に戻ると・・・
映画館のマスターが残した1本のテープ。
何度も見ました。

投稿: husky | 2006年6月21日 (水) 22時43分

そうですね。建物の高さを揃えたり、ちゃんと景観を守る努力をしてるところがありますね。

国立駅前の一橋大の卒業生の中には、政財界で力(もお金も)ある大物がたくさんいるのに。何とかならないのかな、と思います。

ただ、日本人って桜に魅力を感じるように、諸行無常に美学を感じてしまうところがあるような気がします。だからこういうものが壊されてしまうことに対しても、すぐ諦めてしまう気持ちがあるのかしら。

「ニューシネマ・パラダイス」私も大好きです(^^)

投稿: ぼくてき | 2006年6月23日 (金) 02時54分

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