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カポーティの「冷血」

トリノの女子モーグル予選を見終わったところです(今回は女子フィギアに注目が集まったおかげで、上村愛子が騒がれすぎずに済んだように思うので、逆に期待してます。決勝まで起きている気はないけど)。

さて、フィリップ・シーモア・ホフマンの映画「カポーティ」の予習(?)に「冷血」を読み直しました。20代で一回読んだきり。実際の殺人事件を徹底取材し、周囲の反応や犯罪者の心理を小説的に描きだした力作です。

1972年新潮社の龍口直太郎訳と、去年同じ新潮社からでた新訳のどちらを読むか迷ったのですが、とりあえず龍口訳を借りて読みました。

reiketu

こんなに長かったかな。古い本なので活字もエラく小さいです。老眼になったら読めないだろうなー、龍口訳は今借りてよかったかも。

でも構成がしっかりしているので長さは気になりません(平日3日ほど持ち歩いてやっと読み切りましたが)。

原題は「In cold blood」で、冷酷に、平然と(ジーニアス英和)acting in a way that is deliberately cruel; with no pity(Oxford現代英英)という意味のイディオム。

瀧口さんの解説によると、この題は犯罪者と、それを描くカポーティの手法の両方をさしているとか。英英辞典の訳を前半と後半とに分けて読むと、なるほどと思います。カポーティは、犯罪者の一人ペリーの内面に自分と共通するものを感じていたそう。その辺が映画でどう描かれているのか、楽しみなような怖いような。

reiketusig 借りた本の中には「龍口直太郎氏寄贈」とあって、さらに龍口さんの英文の献辞とサインがありました。

うーん、今にも処分されそうな古さが心配。捨てないでね、某図書館!

龍口さんの訳も不評なところはあるようですが(確かに日本語訳を読んでいても「この「その頃二人ででかけてました」は「go out with ~と交際していました」だろうな・・」などと思うところがありますが)読みにくくはないです。でも新訳の方もちょっと「見て」みようと思っています(長いので原書はパス^^;)。

ところで「capote」というスペルを見て「あれ?カポー t なのかな?」と思って米人に確認したら、はっきり「カポゥティ」と「ィ」を発音していました(ポウは長音ではなくて二重母音だな)。そういえば、「ティファニーで朝食を」は一回も読んだことがない上に映画も見ていません。これを機に本くらい読んでおきますか。

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書籍・雑誌」カテゴリの記事

コメント

ふむふむ、なかなか面白そうな本ですね。チェック、チェック。

確かにカポウティなら、語尾が-eeって綴りそうですけどね。

「ティファニーで朝食を」を見ていないとは、意外ですねえ。ぜひ見てください。

投稿: Husky | 2006年2月12日 (日) 22時20分

「ティファニーで朝食を」も、やっと文庫本で読みました。
映画では結ばれちゃうんだと職場で聞きました。それだと原作の味は出ない気が・・でもロマンティックに(「ムーン・リバー(原作にはでてこない)」の雰囲気で)作ったんでしょうね。

投稿: ぼくてき | 2006年2月13日 (月) 22時25分

オードリーがムーンリバーをアパートの窓枠に座ってギターで弾きがたりするシーンは、すごくいいですよ~。

原作と内容が違うなんて知りませんでした。

投稿: Husky | 2006年2月14日 (火) 13時10分

ああー,ぼくてきさん!「冷血」が進まない,進まないんですよお(涙)ぼくてきさんの書評をちゃんと読めるように,完読しなくては。
さて「ティファニーで朝食を」は以前,映画を観た後で読みました。私は映画より原作のストーリーのほうが好きなんです。原作のほうが雰囲気がピリッしていて粋な気がするんです。
そういえば,「ムーンリバー」って,ヘップバーン用に,ものすごく簡単な旋律(1オクターブ内だったかなんだか)で作られているって聞いたことがありますが,本当でしょうか?

投稿: バウム | 2006年2月14日 (火) 22時27分

Huskyさん

ヘップバーンは好きですよ。カポーティ自身は「イメージが違う(モンローがよかった)」って言っていたそうです。映画の方のファンはぶっ飛びそうですけど。見てみますね。

バウムさん

確かに、事件までが長いですよねー(全体的にも長いけど)でも秋までには間があります!(って公開遅いねー。涙。シリアナなんて2月中に来るんじゃないっけ。)

「ティファニー・・」映画は全く別物だと思った方がよさそうですね。
何作も読んでないですが、カポーティは、いなくなった人への思いを乾いた文章で書くのがうまいように思います(クリスマスにおばあちゃんを思う子供の話とかも)。

投稿: ぼくてき | 2006年2月15日 (水) 16時52分

はじめまして。いきなりの書き込みすみません。
「カポーティ」映画の公開を楽しみにしていまして、久々に「冷血」を読み返し、この記事までたどりつきました。
ジェラルド・クラーク著「カポーティ」も探して読んでみたいと思いました。

投稿: まに | 2006年5月18日 (木) 17時26分

はじめまして。いきなりの書き込み歓迎です。サイトにもおじゃましました~。

本当に公開待ち遠しいですね!

投稿: ぼくてき | 2006年5月18日 (木) 22時19分

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投稿: ブランドコピー | 2020年2月24日 (月) 09時30分

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» 「冷血」 トルーマン・カポーティ [manimani]
 「冷血」 トルーマン・カポーティ読了。新訳にも大変興味があったのですが、結局文庫で購入したので、翻訳は龍口直太郎氏のものでした。(けちっちゃった。今度は図書館で新訳を借りてきまーす)    この作品は、1959年、カンザスで起こった一家四人惨殺事件を新聞で読んだカポーティが、綿密な取材を重ね、6年近くかけて世に送りだした、ノンフィクションノベルです。  当時はノンフィクションノベルといったものはまだ無く、この小説が初めて「ノンフィクション・ノベル」といった形態の表現をもち、その後の小説に影響... [続きを読む]

受信: 2006年5月19日 (金) 18時41分

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