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英書、そして翻訳小説

「英語と格闘」さんが、ブログでDavid Copperfield の原文と、二つの翻訳を読みくらべされています(新潮社版/中野好夫訳と岩波版/石塚裕子訳)。時間がかかりますが、英語力も日本語力も向上させる読み方だと思います。

 80年代に、翻訳をしている人の手伝いを半年ほどやったことがあります。その方のやり方は非常にユニークで、

① 英文科などの大学生のアルバイトにまず下訳を作ってもらう。

② その訳文と原文を読み比べる。

  誤訳はもちろん、「日本語として意味が通りにくい」「歯切れがわるい」「一文が長すぎてわかりにくい」・・・などの所について、リライトする。

③ いろいろ調べてもわからないところは、原作者に電話で聞く。

 私は調べものを手伝いながら、②と③の作業を見せていただいていました。その翻訳者は、言葉の説明を翻訳の中にさりげなく入れるようなこともしていました。

 例えば、「scarlet letterをつけられた女のよう」という文があるときは、「姦通女を表すAの緋文字をつけられた女のよう」などとリライトしていたのです。出来上がった翻訳書は、日本語としてとても読みやすいものでした(ハードカバー版の巻末には「謝辞」に助手として旧姓を載せてくだって嬉しかったです。)短い期間でしたが、とても勉強になりました。

 翻訳は英語力も大切ですが、日本語力がものをいうのだな・・と。英語で読むとわかりやすい構文なのに、そのまま日本語にすると、ものすごく複雑怪奇な文になってしまうこともあるし。

 UKとUSで出版されるものが違うことも、この時に知りました。原書を用意するように言われて、アメリカ人作家なのにUK版を買ってしまったのです。

 さて、私が次に読もうと用意している洋書はマイケルクライトンの’State of Fear’。すでに翻訳がでているので、今回は読み比べしてみようかな(しないだろうな^^;)。Huskyさんがこれから読む予定の‘Gone with the Wind'に比べれば、ずーーーっと少ない頁数ですが、私の場合、洋書は「一気に」「連続的に」読まないと読みきれないのでいつ読みはじめようかタイミングを考えているところです・・。年末まで待とうかな・・。

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「英語」カテゴリの記事

コメント

ぼくてきさん、すいません・・・
"Gone with the Wind"実はまだ読み始めてません。。。

体がなんか疲れてて、電車の中ではウトウト寝てしまうんですよ。

物語に入り込めるとペースが上がるのですが、未亡人でありながら、レットとダンスを踊るあたりまで、スカーレットのアシュレに対する妄想的な話ばかりで、チト辛いかなと、挫折しかけです。

ひょっとしたら別の洋書を読んで頭の中を英語に変えてからにするかも知れません・・・

投稿: Husky | 2005年11月10日 (木) 22時24分

追伸:スイマセン、勝手にリンク張らせてもらいました。
いつも「ぼくてき」で検索して訪問していたもので・・・

投稿: Husky | 2005年11月10日 (木) 22時34分

 リンクありがとうございます!光栄です。
こちらからもリンク貼らせてくださいね(今PCの調子が最悪で、コメントしかできないのでちょっとお待ちください。)

 こちらはマイケル・クライトン読み始めてしまいました・・。映像的で、読みやすいです。おすすめ!(持ち歩きにくいのが玉に瑕)

投稿: ぼくてき | 2005年11月12日 (土) 01時22分

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