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「拒否できない日本」を読んだ

関岡英之 著 「拒否できない日本」 (文藝春秋)を読んだ。

この本、一昨日だったか、niftyのニュースサイト(夕刊フジの記事)で

「アマゾンで一年以上も「品切れ」になっている本」

「普通の書店の店頭にはならんでいるのに、アマゾンから版元への注文が何故かない本」

として紹介されていた。 昨日、図書館であっけなく借りることができた。

出版は去年の4月。夕刊フジの記事と、本の内容を合わせてざっと紹介すると、

現在日本で改革の名のもとに進んでいるものは、実はアメリカから毎年だされている「年次改革要望書」を実現させる方向のもの。また、「年次改革要望書」自体は、アメリカ大使館のホームページで日本語訳で読めるものであるにもかかわらず、日本政府はその存在を国民になるべく知らせないようにしているようだ・・・アマゾン(親会社はアメリカ企業)では一年以上品切れ扱いで、発注もしていない。その理由を問い合わせても返事がない・・・。

驚いて、アマゾンのサイトを見ると本当に「品切れ」とあって、中古本が倍以上の価格で売られていた。うそー。

(今記事を書く前にアマゾンを見たら、24時間以内発送可能となっていて笑った(^o^)・・・苦情が殺到して、慌てて発注したのか?BK1では3週間以内、7アンドYでは品切れになってた・・・これは夕刊フジのおかげで売れた?)

さて、以下は読了後の私見。

この本は、上に書いた「年次改革要望書」の存在を明らかにした本として扱われている。

確かにそれはショッキングな内容かもしれないが、この本の屋台骨(視点・主張)は、実際は以下の2点だ。

① 日本が、または世界が「グローバルスタンダード」と思わされているものは、実は、世界的に見れば「小数派」にすぎないアングロサクソン(まあ、アメリカの政治・経済・司法の中核)のローカルな価値観に過ぎないということ。

② どの国も、実際は国益を考えて戦略的に動いている。アメリカもそうだ。その上で、(以下は少し長いが引用)

  「問題は、アメリカの要求に従ってきた結果どうなったのか、その利害損失を、自国の国益に照らしてきちんと検証するシステムが日本にないことだ。そしてそれ以上に問題なのは、もしわたしたち日本人にはアメリカの要求に従う以外に選択肢が無いならば、なぜそのような構造になっているのか、という点である。私達国民全体が、その構造に向き合わざるを得ない時期がいままさに到来しているのではないか(P.87)」   

まさにその通り! 

著者は、ぼくてきと同年代で、バブルや為替相場の変動に巻き込まれた状況も似ている(私は外資の財務にいた)。

感覚的にもこの本で述べられていることはよく理解できる。 現実的なものの見方や、バランス感覚も好感がもてる。

それにしても・・・。と思う。アマゾンに本当に政治的な圧力か「自主規制」があったとしたら、本当にくだらない・・・。

 

さて、この本ですが、内容にあまり期待しすぎると、わりと総論的(経済、司法)なので拍子抜けするかもしれません。

まあ、新書ですから・・・。

もっとアメリカにうんざりしたい方は「マイケル・ムーア」の本か「Addicted  to War」を読んでください。

(「Addicted・・」はJoel Andreasと言う人の「マンガ」ですが、Reference Notes は学術論文並です。

主張はかなり一方的なので、「洗脳」されない覚悟は必要でしょうね。

でも、日本人にとっては驚きの「事実」満載で「面白さ」は保証します。)

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